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天才…???
1時を指す時計を眠い目をこすりながらみた。
12時にやってた配信を見たあと寝落ちしちゃったんだっけ…
そう思いながらむくりと起きて
画面を見る。
「あ、起きました?」
…。
「ねぇ。何その顔。」
急に画面の翡翠色の瞳と目がった。
しかも話しかけられている。
ボイスなんてこの人出してたっけ
それか寝ぼけてるだけ?
…まあ一旦画面閉じるか。
二度寝しちゃお。
そう思いタブをスワイプして
画面を閉じようとすると
「ちょっと!!!!」
「やめてくださいよ…危ないな、」
そう言ってスマホの下の方を両手で押さえられる
どんなに下に動かしてもびくともしない。
画面が消せなくなってしまった。
「あの僕がこんなことしてるのに
なんでそんな冷静なんですか??」
…彼は剣持刀也。
配信者であり私がさっき見ていた配信主だ。
なんでこんなことになってるかは知らない。
起きたらこうなってた。
「ーーーー、さん。」
急に私の本名を言われた。
なんでそんなこと知ってるの、?
まずそう思った。
「笑…やっと驚いてくれた。」
なんで驚いてることなんてわかって…?
どんどんと鳥肌が立ってくる。
「ーー高校、風紀委員、剣道部」
「これが僕の高校であなたの高校でもあります」
「大好きなんです、」
ほんとうに…と 呟いている彼は
普通とはほど遠い。
頭がおかしい、そう思った。
「そろそろ寝ないとまた授業中に
うとうとしちゃいますね、笑」
「…じゃあまた明日、学校で、」
「小説を読んでいるあなた。」
うっすらと彼が 笑うと、
画面がロック画面になった。