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『私を見て』
※本作品はノンフィクション作品です
一部暴力や自傷行為等の表現があります、見るのがつらい方はそっと閉じて下さい
では、物語の中へいってらっしゃいませ、、
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八木side
少し胸をどきどきさせながら、担任を待った
担任
「すまんな、遅くなっちゃって、ところで話って一体なんだ?お前にしては、随分珍しいな」
八木
「あの、、北条のことで相談がありまして、、」
担任
「あぁ、、北條か、なんだ恋愛か??w」
八木
「っ、、まぁ、、好きですけど、、それじゃないです」
担任
「なんだ、やっぱ好きなのか、んー、じゃあなんだ?」
八木
「これ、、見て欲しいんです」
俺はそっとポケットから昨日撮った画像を印刷したものを担任に見せた
担任
「これは、、北條か?」
八木
「そうです、最近少し北条のことで気がかりなことがあって、それで昨日家に行ってみたんです、したら、家の中から北条の祖父の怒鳴り声とひたすら謝ってる北条の声が聞こえて、、」
八木
「それで、、家から出てきた北條がこの姿でっ、、、」
担任
「んー、、やっぱそうか、、」
八木
「やっぱそうかというのは、?先生何か心当たりでもあるんですか、、?」
担任
「いや、、実はな、この前北條がいつも来る時間帯に来なくて、心配して家まで行ったんだよ、その時にあいつが出てきてな、、それで、今までのこと全部話してもらったんだ」
八木
「それっ、、!俺にも話してくれませんか?北条、俺には全くなんの相談もしないんで、、」
担任
「いや、、けど、個人の秘密だしな、、」
八木
「それでも俺はっ、、!北条を救いたいんです!!なにか直接できるわけじゃないんだろうけど、、少しでも力になってやりたいんです!! 」
担任
「お前がそこまで言うなら、覚悟して聞きなさい、そして、あまり感情的になるなよ?」
八木
「わかりました、、!ありがとうございます」
そう言って、担任は今まで北条に何があったのかを全て話してくれた
話を聞いた俺は今にも怒りでどうにかなりそうだった
八木
「先生、話してくれてありがとうございます」
担任
「正直な話、児相に話しても無駄だとは思うぞ、あいつ親戚もそう多くないし、祖父母しか頼れない、今あいつから祖父母を剥がしたら、多分、、施設だろうな」
八木
「施設だなんて、、会えなくなるってことですか?」
担任
「まぁ、簡単に言ったらそうだろうな」
八木
「一体どうすればいいんだよっ、、!!」
担任
「一応俺もなるべくサポートはするつもりだ、頻繁にあいつの家にも行くつもりだしな」
担任
「学校の中ではそうとも行かないだろうな、1人の生徒だけを見とくってのは難しい話だ」
八木
「そしたら、俺がずっと北条のそばに居ます、それじゃダメでしょうか、?」
担任
「んんー、お前がそれでいいならいいとは思うけどな?北条自身もお前といる時の方が楽しそうだからな」
そうして、担任と俺は色々と模索しながらも、考えを練った
そうしているうちに、他の生徒も来始めたため話を一旦終わりにした
雅side
朝からまた怒られた、、最近はずっとこの調子だ、家に居たくないし、朝から学校に行こう
そう思った俺は急いで準備をし、学校へと向かった
んー、ちょっと早かったかなー??
まだほとんど生徒いないや、まぁラッキーか
今日の朝のことを思い出しながらも、教室へと向かっていた
すると、教室の方から声が聞こえてきた
???
「っと、北条のそばにいます、それじゃダメでしょうか、?」
この声は、、八木くん?それに、担任の声?
一体何の話をしているのだろうか、、
少し気になった俺は教室へと近づき、耳を澄ませた
っ、、、八木くんは全部見透かしていたんだ、そのうえで俺を守ってくれようとしているんだ
なんて優しいのだろう、、こんな自分を救おうとしてくれている姿に胸が苦しくなった
これだから、好きになったのだ
少し時間が経った後、他の生徒も教室に入り始めたため何も知らない顔をして入った
雅
「八木ー!!おはよー!」
八木
「おゎっ、、おはよー、いきなり抱きついてくるなって、びっくりしただろ?」
雅
「あははwごめんごめん、やっぱさ?朝起きたらお母さんにはハグしとかないとじゃん?」
八木
「なんだそれwてか、お母さんじゃないわ!w」
担任
「ほんとお前ら仲良いなw北条おはよう、朝から来るなんて珍しいな」
雅
「おはようございますー!ちょっとまぁ、気分みたいな??ww」
担任
「なんだそれはwまぁ朝からちゃんと来てるのはいい事なんじゃないか?その調子で頑張れよ」
雅
「はーい、てか今日体育何やるんですか?」
担任
「今日は、確かソフトボールだったな」
雅
「おっ!!まじすか??じゃあ昼休み部室からグローブ持ってきます!!」
担任
「おぉ、いいんじゃないか?お前のことお手本にみんなに見せるかー」
雅
「えっ、、、?いやそれはちょっと、、」
担任
「なんだ?嫌なのか?せっかく内申点でも上げようと思ったのにな」
雅
「やります、やらしてください!!」
担任
「あははwwまぁまぁ無理はしないようにな、ちゃんと授業受けろよー」
雅
「言われなくて受けますー!!!w」
そんなことを言い合いつつも、朝のホームルームが始まった
八木
「北条、このあと数学だけど、お前寝るなよ?」
雅
「えぇ、、、嫌だよ、だって数字見てるだけで眠くなっちゃうんだもん」
八木
「だもんじゃないわw後で俺がちゃんと教えてやるから、起きとけよ」
雅
「頭いい八木くんが教えてくれるんだったら、起きてあげましょうw」
八木
「なんだそれwまぁいいや、頑張ろうな今日も」
雅
「うんっ!あっ、、後で話ある」
八木
「??わかった」
ホームルーム終了後
八木と俺は2人で廊下の隅に集まった
朝聞いたことをそして今までの事を八木に話そうと思う
そして言うんだ、ありがとうねと
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『私を見て』6話 ありがとう
いかがだったでしょうか??
今回は2人の視点が入り交じってる感じにしました!!
まさかの、、話の内容を雅が聞いちゃったという感じになりました
果たしてバットエンドになるのかはたまたハッピーエンドになるのかまだまだ分からないところですね
そして、一体八木はどうやって雅を助けていくのか見所となります
それでは次のお話でお会いしましょう、、
次回 『私を見て』 7話 両思い