TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

短編集

一覧ページ

「短編集」のメインビジュアル

短編集

13 - 第13話 束縛(2)

2025年07月20日

シェアするシェアする
報告する

《📩新着メッセージ──蒼真:

「ちゃんとイった? 今日は“男の子の日”だろ?」》

優はスマホを見つめて、喉を鳴らした。

心臓がバクバクして、指が震える。

(……ほんとに、送れってこと……?)

画面の中の蒼真は、動画で優の“絶頂”を確認したいらしい。

ふざけた束縛だと思う。でも、優は──逆らえなかった。

(俺が、蒼真に「付き合う」って言っちゃったから……。ちゃんと……証明しなきゃ……)

ゆっくりと服を脱ぎ、スマホを三脚にセットする。

手元が震えて、カメラが優を映すと、そこに写る自分があまりにも恥ずかしそうでゾクッとした。

「……こ、これでいいんだよね……?」

そう呟いて、脚を開く。指を伸ばし、

蒼真が仕込んだ“弱い場所”をなぞる。

くちゅ、くちゅ、と濡れた音が部屋に響き、優は唇を噛む。

「っ……や……これ、カメラの前でなんて……っ」

でも、蒼真の命令が頭を離れない。

《“お前が自分から気持ちよくなれる身体になったか、確認したいだけだよ。なぁ、優”》

思い出す声が耳の奥をくすぐって、

指を奥に入れた瞬間──ビクッと腰が跳ねる。

「っ……あ、く、ぅ……♡」

画面の中で、優の表情が変わっていく。

最初は恥じらい、必死に耐えていたのに、

今は口を開けて、甘い吐息を漏らしながら動き始めていた。

「蒼真……っ、見てるんでしょ……? い、イきそう……俺……ひとりで、勝手に……♡」

その言葉を言うだけでも、羞恥で泣きそうになる。

でも──

蒼真に「偉いね」って言ってもらえると思ったら、

その羞恥すら甘く、蕩けてしまう。

「んんっ……♡ イ、イく……♡ 見て、ちゃんと……っ、イくところ……♡♡♡」

果てる瞬間、画面の向こうにいる蒼真の目を想像した。

支配するような笑みで、優の乱れる姿をじっと見ている──

びくっ、びくっと身体を震わせ、優は甘い声で絶頂を迎えた。

動画は止まらず、その乱れた表情と声をすべて記録していた。


***

《📩蒼真:

「よくできました。やっぱり優は、“俺の指なしでもイける身体”になったね。

次は、俺の名前呼びながらイって。じゃないと“確認不十分”ってことにするよ?」》

優は顔を真っ赤にして、布団を被る。

(やっぱり、やばい男とまた付き合っちゃってる……)

でも、スマホを胸に抱きながら、ほんの少しだけ、

“見てくれてる安心感”に身体が震えていた。


──画面越しでも、身体の奥まで支配される。

優の“男の子としての一番大事なところ”は、

もう蒼真にしか反応しない。

優は気づかなかった。

自分のスマホに、

位置情報がリアルタイムで送信されていることも──

部屋のぬいぐるみに、小型カメラが仕込まれていることも。

だから、蒼真は全部知っていた。

優が、あの女の子とカフェに入り、

笑って肩を寄せ合っていたことも。


夜──

「ただいま……っ」

扉を開けた瞬間、空気が変わった。

蒼真は部屋の奥のソファに座り、

スマホを弄りながら、笑っていた。

「あれ? 今日って男の子の日だったよね?」

「っ……あ、あの……ごめん、友達と、ちょっと──」

「女の子でしょ?」

ビクッと身体が跳ねる。

「見てたよ、優。カフェで、女の子のこと、楽しそうに見てた。

俺にだけ見せる顔じゃない、笑顔だったよね」

「……ちが、あれはほんとに友達で、別に……!」

「……だったら、どうして“嘘”ついたの?」

静かに、ゆっくりと、蒼真は立ち上がった。

そして、優の手首を掴み、ベッドに押し倒す。

「逃げないで。今日の“確認動画”、まだ送ってもらってないよね?」

「や、だ……今日はもう、疲れて──っ」

「……疲れても、女とは遊べたのに?」

そう言って、蒼真は優のズボンを乱暴に引き下ろした。

「ひっ……やっ、ちょ、ちょっと待っ──!」

「だめ。俺以外に笑ったお仕置き、ちゃんと受けてもらう」

指が容赦なく後ろを掻き回し、

ぐちゅぐちゅといやらしい音が響く。

「っ……ん、や……っ、いきなり……っ、そんな……♡」

「誰に開かれたかわからないココ、

ちゃんと俺で上書きしてあげるね?」

「ちが、ちがう……っ、触られてない、誰にも……っ!」

「じゃあ証明して。ここが、俺にしか感じないって」

蒼真の熱が奥に押し込まれ、優はのけぞった。

「ひあっ……♡ だ、め……っ、そこ……っ♡」

「ほら、またすぐ締めてる。……ほんとは、俺のが欲しかったんでしょ?」

「っ、ちがっ……んんっ、や、やめてっ……蒼真っ……♡♡♡」

涙をこぼしながら、優は突き上げに喘ぐ。

でも奥から響く甘い音が、その身体が、

**“蒼真に調教されきってる証”**を物語っていた。


──果てたあと。

蒼真は優の頬にキスを落としながら、囁いた。

「……次、また嘘ついたら、女の子の名前ごと全部“NGワード”にするね。

スマホもフィルターかけて、会話も制限して、♡の日には俺の動画しか再生できないようにする」

「……うそ、でしょ……」

「ううん。優が俺のものだって、証明するためだよ。

優のカラダも、スケジュールも、快感も、……全部俺が決める」

優は震えながら、

けれどどこか安心したように、目を閉じた。

(もう俺、ほんとに逃げられない……でも、逃げたくないのかもしれない……)


──束縛も、嫉妬も、快楽も、

すべて“蒼真の愛”であるなら──

優はきっと、壊されても愛されたいと思ってしまう。

「……何これ、タグ……?」

下着の内側。優が何気なく見つけたのは、

ごく小さなチップのようなものだった。触れるとピッと微かに反応し、

スマホに通知が届いた。

《📲蒼真:

“今日もちゃんと履いてくれててえらいね。

でも少し湿ってきてるね? 今から確認に行く”》

「……っ、そ、そんなの……っ、勝手に……っ」

タグには体温や湿度、摩擦の変化まで感知するセンサーが仕込まれていた。

つまり、“優が興奮してる”ことすら、蒼真には筒抜け──


10分後。ドアが開く。

「タグ、反応してたよ? 優、俺のこと考えてた?」

「っ……う、そ……、し、してない……っ」

「うそつき。下着、もうほとんど濡れてるじゃん」

優はベッドに押し倒され、タグつきの下着をずるりと引き下ろされる。

冷たい空気と蒼真の視線にさらされ、身体がピクンと跳ねた。

「ここ、もうくちゅくちゅだよ。やっぱり、俺に管理されて興奮してるんだね?」

「ち、が……っ、んぅ……やぁっ♡♡」

舌が這い、指が這い、タグがついたままの下着の内側をじっくりと責められる。

カメラもセットされ、蒼真は一部始終を記録している。

「……もう逃げられないよ。下着を脱いでも、俺が優の身体全部覚えてるから」

「……っ、あっ、やっ……♡

い、イく……イきたく、ないのに……っ、ま、待って……♡」

「じゃあ言って。“蒼真の下着じゃないと、イけない身体になっちゃいました”って♡」

「やっ……そん、な……っ」

「ほら、言わないと……出させてあげないよ?」

蒼真の熱がゆっくりと、奥まで入ってくる。

くちゅ、くちゅ、奥を擦られて、タグの振動が同期するように震え出す。

「っぁあっ、♡♡♡ ま、またっ……っ、きちゃ……♡

す、蒼真の下着、じゃないとっ……♡♡♡ イけ、ないっ……!!」

「よく言えたね。じゃあ、今から何回も証明してもらおうか」


それから何度も何度も、タグが反応するたびに、

蒼真は優の中を貫き、あまい音を何度も響かせていった。

優は泣きながら、笑いながら、イくたびに蒼真の名前を呼び、

やがて——そのタグの付いた下着を、自分から好んで履くようになった。


──「俺のもの」って証明が、優を安心させてくれるから。




Epilogue

《📲蒼真:

“今日のタグログ、ちゃんと受け取ったよ。すごくよかった。

明日は俺の部屋で“装着式”するから、ノーパンで来てね?”》

優は、ほんの少しだけ赤くなって、

スマホを胸に抱きながら、布団の中で小さく微笑んだ。


──もう俺は、

タグごとぜんぶ、蒼真の恋人だ。

この作品はいかがでしたか?

0

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚