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1 - 第1話 悲恋(時雨side)

♥

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2022年09月01日

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こんにちはこんばんは蝉時雨です。

いよいよ合作に手をつけます…!!!

※こちらはBL、nmmn。Rシーン含むかどうかは後々相談しながら決めます。

苦手な方はブラウザバック推奨。







🍌side

まだ夏の暑さが残る夜。

じっとりと服を湿らす汗が不快で、ため息をつきながらそれを拭った。

🍌「…、は、」

PCの電源を落とし、ヘッドホンを首にずり下げる。

疲労した目をぎゅっと押してぱちっと再び開けば、視界はいくらかクリアになった。

冷たい床に足を下ろして、伸びをする。

…疲れたから、今日は適当でいいや

カップラーメンを開けて、熱湯入れて、3分。

恋焦がれる彼が、固めが好きだと言っていたから自分もちょっと早めに食べ始める。


毎日の習慣が急に変わることもなく。

不健康な生活習慣に、問題意識の欠片もない。



充実した日々だと思う。

いいメンバーやスタッフさんに囲まれて、自分の大好きなことを仕事にして。


そんな日常に、こんな要らない感情を植え付けたあの人が、憎い。

そんなこと言ったって、彼は何も悪くないのに、

🍌「ごめんなさい…」


貴方を好きになるのはいけないことだった。

この感情に恋という名前をつけたのも、大きな間違い。


人生という答案用紙があるなら、いっそ、貴方の手でバツをつけてくれればいいのに。



🍌「…っ、」


考えるのも、辛かった。

みんなに慕われる最年長。

優しくて、聡い、そんな貴方が、

大好き



ですと言えたらどれだけ楽なことか。


溢れ出しそうになる感情をぐっと押し殺す。

喉の奥が切なく痛んで、涙が零れないようにと空を仰ぐ。


もしこのまま消えることができて。

あの人が俺を愛してくれるんだとしたら。



🍌「…すぐにでも消え去るよ、ぼんさん」




こんな俺に祝杯を。


飲み干す汁は、ちょうどいいくらいの濃さ。

でもやっぱり、カップラーメンの麺はもう少し柔らかくあってほしい。










次回:こののこさん

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