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こんにちはこんばんは蝉時雨です。
いよいよ合作に手をつけます…!!!
※こちらはBL、nmmn。Rシーン含むかどうかは後々相談しながら決めます。
苦手な方はブラウザバック推奨。
🍌side
まだ夏の暑さが残る夜。
じっとりと服を湿らす汗が不快で、ため息をつきながらそれを拭った。
🍌「…、は、」
PCの電源を落とし、ヘッドホンを首にずり下げる。
疲労した目をぎゅっと押してぱちっと再び開けば、視界はいくらかクリアになった。
冷たい床に足を下ろして、伸びをする。
…疲れたから、今日は適当でいいや
カップラーメンを開けて、熱湯入れて、3分。
恋焦がれる彼が、固めが好きだと言っていたから自分もちょっと早めに食べ始める。
毎日の習慣が急に変わることもなく。
不健康な生活習慣に、問題意識の欠片もない。
充実した日々だと思う。
いいメンバーやスタッフさんに囲まれて、自分の大好きなことを仕事にして。
そんな日常に、こんな要らない感情を植え付けたあの人が、憎い。
そんなこと言ったって、彼は何も悪くないのに、
🍌「ごめんなさい…」
貴方を好きになるのはいけないことだった。
この感情に恋という名前をつけたのも、大きな間違い。
人生という答案用紙があるなら、いっそ、貴方の手でバツをつけてくれればいいのに。
🍌「…っ、」
考えるのも、辛かった。
みんなに慕われる最年長。
優しくて、聡い、そんな貴方が、
大好き
ですと言えたらどれだけ楽なことか。
溢れ出しそうになる感情をぐっと押し殺す。
喉の奥が切なく痛んで、涙が零れないようにと空を仰ぐ。
もしこのまま消えることができて。
あの人が俺を愛してくれるんだとしたら。
🍌「…すぐにでも消え去るよ、ぼんさん」
こんな俺に祝杯を。
飲み干す汁は、ちょうどいいくらいの濃さ。
でもやっぱり、カップラーメンの麺はもう少し柔らかくあってほしい。
次回:こののこさん