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ちーーず
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#かはさんお~いで!
『笑っている君が、一番心配だった。』
「頼るって、難しい」
月曜日
教室
ぷりっつ「休み明けって学校来るだけで疲れるわぁ……。」
まぜ太「お前、昨日遊びまくってただろ。」
ぷりっつ「それとこれとは別や!」
けちゃ「僕も疲れたぁ〜。」
ちぐさ「みんな大げさだなぁ。」
あっきぃ「ちぐちゃんは元気だね。」
ちぐさ「もちろん!」
いつものように笑う。
けれど――
ちぐさは机の下で、こっそり手を握っていた。
休み時間。
けちゃ「ちぐー!」
ちぐさ「ん?」
けちゃ「昨日撮った写真見よ!」
ちぐさ「見たい!」
けちゃがスマホを見せる。
そこには6人で撮った写真が並んでいる。
ちぐさ「ふふっ。これ、ぷりちゃん顔すごいw」
ぷりっつ「おい!」
まぜ太「確かに。」
ぷりっつ「まぜまで!?」
あっと「こっちはみんな笑ってるね。」
ちぐさ「……。」
ちぐさは写真をじっと見る。
6人。
みんな笑っている。
ちぐさ「……いい写真だね。」
けちゃ「でしょ?」
ちぐさ「うん。」
ちぐさはスマホを返す。
そして、小さく笑った。
昼休み
ちぐさが弁当を開ける。
ちぐさ「……。」
箸を持つ。
けれど――
あっきぃ「ちぐちゃん?」
ちぐさ「ん?」
あっきぃ「食べないの?」
ちぐさ「……あ。」
ちぐさは自分の弁当を見る。
ちぐさ「食べる食べる!」
一口食べる。
ちぐさ「……おいしい。」
あっきぃ「そっか。」
あっきぃは何も言わない。
ただ、ちぐさを見ていた。
放課後
帰りの準備をしていると――
ちぐさ「……。」
ちぐさが鞄の中を探している。
けちゃ「ちぐ、何探してるの?」
ちぐさ「えっと……。」
けちゃ「手伝うよ!」
ちぐさ「大丈夫!」
けちゃ「でも――」
ちぐさ「俺一人でできるから!」
少し強い声。
けちゃが驚く。
ちぐさ「……。」
ちぐさ自身も驚いたように黙る。
ちぐさ「……ごめん。」
けちゃ「ちぐ……。」
ちぐさ「ほんとごめん。大丈夫だから。」
また、その言葉。
けちゃは何も言わずに笑った。
けちゃ「……うん。」
教室を出たあと。
廊下。
けちゃがあっきぃの隣を歩く。
けちゃ「……ねぇ、あっきぃ。」
あっきぃ「ん?」
けちゃ「僕さ。」
あっきぃ「うん。」
けちゃ「ちぐに、嫌われたのかな。」
あっきぃ「……え?」
けちゃ「さっき……怒ってたから。」
あっきぃは少し黙る。
あっきぃ「違うよ。」
けちゃ「……ほんと?」
あっきぃ「うん。」
あっきぃ「ちぐちゃんは、けちゃに怒ったんじゃない。」
けちゃ「……。」
あっきぃ「自分が頼ることに……慣れてないだけだと思う。」
けちゃが俯く。
けちゃ「……そっか。」
あっきぃ「だから、気にしなくていい。」
けちゃ「うん……。」
その頃。
少し前を歩いていたちぐさは――
2人の会話を聞いていた。
ちぐさ(……頼る。)
ちぐさは手を握る。
ちぐさ(俺だって……。)
一瞬、言葉が浮かぶ。
――「助けて。」
でも。
すぐに消した。
ちぐさ(……言えるわけない。)
そして。
振り返る。
ちぐさ「みんなー!!早くー!!」
笑顔。
ぷりっつ「今行くでー!」
まぜ太「待てって。」
あっと「走ると危ないよ。」
けちゃ「ちぐー!待ってぇ!」
あっきぃ「……今行く。」
6人が並んで歩く。
ちぐさは笑っていた。
――今日も。
みんなの前では。
――第11話・終わり。
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