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ちーーず
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#かはさんお~いで!
『笑っている君が、一番心配だった。』
「待ってるから」
笑っている君が、一番心配だった。』
第12話「待ってるから」
翌日
昼休み
6人はいつものように机を囲んでいた。
ぷりっつ「なぁ、今日放課後どっか行こや!」
まぜ太「またかよ。」
ぷりっつ「ええやん!」
けちゃ「僕行きたいー!」
あっと「どこ行く?」
ちぐさ「……。」
ちぐさは少し黙っていた。
あっきぃ「ちぐちゃん?」
ちぐさ「……え?」
あっきぃ「どうした?」
ちぐさ「あ、ごめん!聞いてなかった!」
ぷりっつ「どっか行こって話や!」
ちぐさ「あぁ!いいよ!」
にこっ。
ちぐさ「どこでもいい!」
まぜ太「じゃあ、みんなで決めるか。」
みんなで話し始める。
その中で、あっきぃはちぐさをちらっと見る。
――やっぱり。
何かを考えているように見える。
でも。
今日は聞かなかった。
放課後
6人は教室に残っていた。
けちゃ「どこ行くー?」
ぷりっつ「ゲームセンター!」
まぜ太「却下。」
ぷりっつ「なんでや!」
あっと「じゃあ公園は?」
ちぐさ「いいね!」
あっきぃ「じゃあ決まり!」
みんなが荷物を持つ。
そのとき。
ちぐさ「……あ。」
ちぐさが自分の机を見る。
けちゃ「どうしたの?」
ちぐさ「ノート忘れてた。」
けちゃ「取りに行く?」
ちぐさ「ううん!俺一人で行ってくる!」
ちぐさは教室へ戻る。
5人は廊下で待つ。
数分後。
ちぐさが戻ってくる。
ちぐさ「ごめん!待たせた!」
ぷりっつ「全然ええよ!」
まぜ太「行くぞ。」
あっと「うん。」
けちゃ「待ってたよー!」
ちぐさ「……。」
ちぐさが少しだけ目を丸くする。
ちぐさ「……待っててくれたの?」
けちゃ「え?」
ちぐさ「先に行っててもよかったのに。」
けちゃ「やだよ。」
ちぐさ「……え?」
けちゃ「だって6人で行くんでしょ?」
ぷりっつ「せやで。」
まぜ太「置いてく理由ねぇだろ。」
あっと「みんなで行くって決めたからね。」
ちぐさは少し黙る。
そして――
ちぐさ「……そっか。」
小さく笑った。
ちぐさ「ありがと。」
公園
6人でベンチに座る。
ぷりっつ「疲れたぁ。」
まぜ太「歩いただけだろ。」
けちゃ「僕は疲れた!」
あっと「じゃあ少し休もう。」
ちぐさ「……。」
ちぐさはみんなを見ていた。
あっきぃ「ちぐちゃん?」
ちぐさ「……ん?」
あっきぃ「どうしたの?」
ちぐさ「……いや。」
ちぐさは少し迷ってから。
ちぐさ「みんなってさ。」
けちゃ「うん?」
ちぐさ「俺が何かお願いしたら……聞いてくれる?」
5人が少し驚く。
あっきぃ「もちろん。」
まぜ太「内容によるけどな。」
ぷりっつ「俺はなんでも聞くで!」
まぜ太「お前は適当すぎる。」
あっと「できることなら、もちろん。」
けちゃ「僕も!」
ちぐさは黙る。
ちぐさ「……そっか。」
けちゃ「どうしたの?」
ちぐさ「……なんでもない。」
一瞬、いつもの「大丈夫」と言いかける。
けれど。
ちぐさは口を閉じた。
そして――
ちぐさ「……ありがとう。」
5人が顔を見合わせる。
あっきぃ「……うん。」
それ以上は、誰も聞かなかった。
帰り道
夕方の空の下。
ちぐさは5人の少し前を歩いていた。
ちぐさ(……お願いしても、いいのかな。)
後ろを見る。
5人が笑っている。
ちぐさ(……いつか。)
まだ、その日は来ない。
でも。
ほんの少しだけ。
ちぐさの中で何かが変わり始めていた。
――第12話・終わり。
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