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8 - 沈黙の夜 - 迫る恐怖

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2024年10月03日

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夜が再び訪れた。

暗闇が広がる中、カイトは深い息をつき、心の準備を整えようとしていた。

ユウキが無実の村人だったことは皆に大きな衝撃を与えた。

無駄に命が奪われ、彼らの疑念と恐怖はさらに膨らんでいた。

カイトはその重圧に耐えながら、自分の次の一手を考えていた。

「僕は裏占い師だ。真実を知るには、まず嘘を見抜かないといけない。」

カイトの頭の中でその言葉が何度も反響していた。

彼が占うことで、相手の正体は嘘として表示される。

しかし、逆にそれを知ることで真実に近づくことができるはずだ。

今回こそは誰かを占って、何かしらの手がかりを掴まなければならない。

自分の能力を活用するタイミングが来たのだ。


暗闇の中、カイトは決心を固めた。

「誰を占うべきか?」

彼の頭の中で候補が浮かび上がる。

リョウは冷静でリーダーシップを発揮しているが、彼が本当に村人であるかは分からない。

逆に、リョウこそが人狼である可能性も排除できない。

だが、彼は他の参加者たちをまとめる貴重な存在だ。

もし彼が人狼なら、早めに対処しなければ、さらに混乱が広がるだろう。

「リョウを占おう……」

カイトは静かにそう決めた。

彼が人狼ならば、このゲームの進行が大きく変わる。

逆に、彼が村人ならば、彼を信じて行動を共にすることができるかもしれない。


夜が明けると、再び薄暗い照明が灯り、部屋がゆっくりと明るくなった。

カイトは夜の間にリョウを占った結果を確かめた。

だが、その結果は予想通り「人狼」と表示された。

つまり、リョウが村人である可能性が高いということだ。

だが、その事実をどう伝えればいいのかがカイトには分からなかった。

自分が「裏占い師」であることを信じてもらえるかどうかも不安だった。

「次の犠牲者は……」

スピーカーから再び冷酷な声が響き渡る。

全員が息を呑んでその言葉を待った。

誰が襲われたのか、その瞬間が訪れる。

「犠牲者は……ナナミだ。」

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