灼熱の砂漠、太陽が容赦なく照りつける中、二つの影が対峙していた。一人は、サイラス・サンドストーム。右腕に仕込んだ銃器が、砂塵に反射する太陽光を捉えて鋭く光る。寡黙な彼は、まるで砂漠そのものの化身のように、静かに敵を待ち構えていた。もう一人は、サイラス・サンドワーム。その風貌からは、砂漠の厳しい環境を生き抜いてきたたくましさ、そして、砂漠の嵐にも負けない粘り強さが感じられた。
「……。」
サンドストームは一言も発さず、ただサンドワームを見据える。その視線は、まるで獲物を狙う猛禽類のそれだった。
サンドワームは、そんなサンドストームの視線にも動じず、ゆっくりと口を開いた。
「お前にとって、砂漠とは何だ?」
サンドストームは、一瞬、その問いかけに戸惑った。砂漠は、彼の故郷であり、また、彼の戦場でもあった。だが、言葉にするのは難しい。彼は黙って、銃口をサンドワームに向けた。
「言葉はいらない。行動で示す。」
そう言って、サンドストームは「砂漠の嵐」を発動した。超高速で銃弾がサンドワームめがけて放たれる。砂煙が舞い上がり、視界は遮られる。
「く、くっ…!」
サンドワームは、必死に銃弾を避けようとする。だが、サンドストームの攻撃は猛烈で、次々とサンドワームを襲う。
「くそっ、こんな速さで…!」
サンドワームは、劣勢に立たされていることを悟る。だが、彼はあきらめなかった。
「まだ終わらねえ!」
サンドワームは、自身のスキルを発動させる。その効果は、サンドストームの攻撃をある程度無効化するものであった。
「な…っ!?」
サンドストームは、攻撃が通らないことに驚く。だが、すぐに冷静さを取り戻し、攻撃パターンを変える。
激しい銃撃戦が続く。砂漠には、銃弾の音と、二人の息遣いだけが響き渡っていた。
やがて、決着の時が来た。サンドストームは、最後の銃弾をサンドワームの胸に撃ち込んだ。
サンドワームは、地面に倒れ伏した。
「……勝者…は…俺だ…」
サンドストームは、静かにそう呟いた。彼の瞳には、勝利の喜びなど微塵も感じられなかった。ただ、砂漠の静寂だけが、彼の心に広がっていくだけだった。
この戦いの勝者は、サイラス・サンドストームだった。彼は、砂漠の孤高のガンマンとして、これからも砂漠を駆け巡っていくことだろう。
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