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ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…
サポーター用に用意されたお風呂からこの音が聞こえるのはこれで12回目であった
12回以上もコールして出ないのに諦めないのは少々ストーカーチックで不気味である
え？誰から連絡が来てるかって？
『うるせぇな、今風呂に入ってるっての』
『はぁ、電源切っておけばよかったな。てか、このバスボム結構オシャレだな』
『絵心に無理矢理買わせてよかった。後で、シャネルの入浴剤も買わせておくか……。
ていうか、マジで着信音うるせぇな。誰からだ？』
『〇〇〇、か。あ、そういえば、ポルトガルにいないって言ってなかったな』
そう、実はアリサ
どれだけ連絡が来ようとも、一切返信をしなかったのである
その上、青い監獄ブルーロックのサポーターとして指導をすることをチームメイトや監督にしか報告していなかったのである
関わりの深い選手にも、ご近所さんにもだ
父親にすら、急にいってきますでその後の連絡はなしである
急に緊急スクープで知らされても、どうしろというのだろうか
『まぁ、監督がなんとか言っただろ』
『出るのだるいな……。シカトしとくか』
とんでもないクソ野郎である
携帯を水没させたり、何らかのトラブルがあれば、返信が出来ないのは仕方がないだろう
しかし、アリサが今しようとしていることは、故意的な無視である
これが中学生がやることだろうか
流石クソガキ、マナーってもんがまるでなっていない
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙ
『Rufen Sie mich nicht ständig an.
何回もかけてくるな』
「Du bist eine undisziplinierte Ratte, die nach Japan geht, ohne mich zu informieren.
俺に連絡無しで日本に行くとは躾がなっていないネズミだな」
『Halt die Klappe, es liegt nicht an mir, wohin ich gehe. Du musst ernsthaft deine nervige Persönlichkeit in Ordnung bringen ………… Kaiser
黙れ、どこに行こうが私の勝手だろ。マジでそのウザイ性格直した方がいいぞ
カイザー』
ｶｲ「Ist meine kleine Maus rebellisch?
俺の可愛いネズミは反抗期か？」
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