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どぬの言葉にハッとしたえとさん、るなちゃん、じゃっぴがヒロくんの元へ駆け寄った。顔色は真っ青で、小さな体はぐったりとしている。慌てて体温計を挟むと、ピピピと鳴った表示は、まさかの40.1℃。
「40度!?」
じゃっぴの声がリビングに響き渡った。のあさんもゆあんくんを寝かしつけたばかりなのに、その声を聞いて飛び起きてくる。
「すぐに病院に連れて行かないと!」
なお兄が冷静に判断し、すぐに車の手配を始めた。こんな時間でも診てくれる小児科を探すのは一苦労だ。るなちゃんは、高熱で意識が朦朧としているヒロくんを、震える手で抱きしめていた。
「ヒロくん、大丈夫だからね。るなちゃんがついてるよ…!」
その様子に、他のメンバーも一気に顔色を変える。こんなに幼い彼らが、まさかこんな高熱を出すとは誰も予想していなかった。昨日からの環境の変化や、慣れない集団生活、そして元の姿に戻れないというストレスが、幼い体に大きな負担をかけているのかもしれない。
ヒロくんが病院へ運ばれ、シェアハウスに残されたメンバーたちの間に重い空気が流れた。ゆあんくんもまだ熱があり、どぬは心配そうに大人たちの顔を見上げている。
「夏祭り…どうする?」
たっつんが小さく呟くと、誰もが黙り込んだ。こんな状況で、とても夏祭りの準備などできる状況ではない。
「延期、だな」
じゃっぴが絞り出すように言った。誰もが異論はなかった。今は何よりも、ショタ化した3人の体調と、彼らが元の姿に戻ることの方が優先だ。
もふくんが「ショタ化と体調不良に何か関係があるのかもしれない」と呟き、なお兄も「それも視野に入れて、情報収集が必要だな」と続けた。この一連の体調不良が、ただの風邪ではない可能性を彼らは感じ始めていた。