⚠︎︎ fu×kz / 🍃×🌸
⚠︎︎ 年齢操作×
⚠︎︎ 微kz×fu
⚠︎︎ ディープキス○
fu「……っん、」
kz「……ん。」
軽く、優しく。触れるだけのライトキス。まるで、小鳥が啄むようなキス。ちゅ、ちゅ、と不規則なテンポで可愛らしい音が木霊する。
fu「…ふ、……kz、好きだよ。」
優しくて、どこか甘みたっぷりな声色。素直に、何度も、何度も。kzに愛を伝えながら、身体の至る箇所に軽いキスを降らせていく。
時々掠める、fuの前髪がなんだか擽ったくてkzは微かに身を捩る。そのちょっとした一挙一動すらもfuは見据えて、愛おしげに微笑むことをkzは知っている。心底幸せそうに笑うfuの顔が、大好きだから。
kz「……」
一方的に降り注がれるだけの柔らかなキスを大人しく享受するkz。
───恐らくだが。kzの一方的な先入観によって考えてみると、fuは恋愛経験が少ないんだろう。…いや、未だかつて恋愛などしてこなかった、と言っても過言ではないかもしれない。
交際を初めてから早数ヶ月。今までの態度を間近で見ていればわかる。恋愛について、右も左も分からないくらい、未熟なことくらい。
kz「……ね、fu。」
fu「っ……ぅ、……なに…?」
相手の首裏に腕を回して、顔を寄せるだけ。先程までキスをしていたのにも関わらず、これだけのアクションですら顔をぽっと赤めるfu。
…どこまで初心で、ピュアなのだろうか。こんなにも無垢な者の相手が自分でもいいのだろうか、とkzが自問自答した回数は、片手では数えられない。
kz「………ん、」
kzの方から、優しく唇を重ねる。すると、ぎゅっと強く瞼を閉ざし、何故かぷるぷると小刻みに震えているfu。……自分からキスするのは何とか慣れたようだが、kzからのキスの耐性は0に等しいようで。
kz「……っふ、顔真っ赤じゃん。」
fu「…だっ、てぇ……!」
頬を林檎色に染めて、慌てた様子で抗議してくるfu。……これじゃあ、どっちが上側で、どっちが下側なのか、分かんないな。と内心溜息を吐くkz。
「…もー!」っと口では不満を呟きつつも、再度柔らかいキスが交わされる。瞼を閉じて、また、それを享受するkz。
……だけど、もどかしさは感じてしまう。
いつも軽く、触れるだけのキス。fuはきっと、“そういうキス”の概念は頭にあると思う。けれど、そのやり方が分からない。そんな感じだと思う。
見据えるように、kzはfuを見つめる。それを勘繰ったのかfuはキスするのを辞めて、パチパチと真ん丸の目を瞬かせる。まるで「なに?」と子犬が飼い主に問いかけているような、そんな雰囲気。
kz「………ねえ、」
fu「ん~?」
────それじゃあ、教えてあげればいい。
そんな答えを出すのに、そうそう時間はかからなかった。人肌脱いでやろう、kzは腹を括った。fuの首裏に回した腕の力を更に強め、お互いの額と額を合わせる。
……コイツの、fuの。反応もちょっとだけ気になるし。
悪戯心を刺激されたkzは、止まらない。至近距離で、kzは甘ったるい声で、囁いた。
kz「口、開けてみて。」
fu「……?口?」
kz「ん、そう。」
指示を出すと、言われるがままにfuは、あーと口を開いた。……これから何をされるか全く分かっていない清らかな様子に、少しばかり罪悪感は差したが。
kz「……そ、いい子。」
後頭部に回した手。その手で、項の産毛を逆立てるようになぞると、fuの身体が面白いくらいに跳ね上がった。ふ、と余裕げにkzは口元に笑みを浮かべた。
────そして、緩慢に、柔らかに、でも強欲に。
……唇を重ねた。
fu「!?…kzッ、……ぁ、ちょっ!」
まるで引き寄せられる磁石のように。
艶やかな赤い舌は、相手の唇の中に滑り込む。羅列をなぞるように、そしてのたうち回る相手の舌を追いかけるように。長く、深く。お互いの吐息を共有する。
口腔で猛り狂ったように蹂躙する舌に、fuは理解が追いついていないようで。息が持たないのか、力任せにkzの方を押し退けた。
唇が離れて、fuは思い切り息を吸い込み、しきりに肩を上下させる。顔を真っ赤に染め上げて、わなわなと震えるfuに、kzはもう大満足なようで。
しかし、離れてしまった温もりに、微かに寂しさを感じ、kzは自身の唇をなぞるように舐めた。潤みを含んだ妖艶な舌が覗く。先程の出来事を思い出させるには十分な情報で、fuは爆発するほどに紅潮した。
kz「……♪」
kz「これが本当のキス、だよ?」
fu「ッ゙……、!?」
余裕に満ちた、どこか艶っぽさを漂わせる目の前の恋人。そんなの、fuにとったら、蠱惑的な存在だった。熱に浮かされ、狂わされ。この人は、どこまで小悪魔的なズルい人なのだろうか。
kz「あは、顔真っ赤すぎ、…笑」
kz「fuはピュアで可愛いね~。」
fu「ッ、゙……ッ……ぅ……、」
硬直したまま、何も言い返せないfu。悔しい。そんな自分に腹が立つ。……そして、揶揄いの的を見つけた、と言わんばかりに矢を幾度となく刺してくる、kzにはもっと腹が立つ。
悪戯っぽく、そして、余裕っぽく。楽しそうに口角を挙げる面相が、酷く鮮明に、脳裏に刻まれた。
fu「……」
それを見て、腸が煮えくり返るfu。
…そんなfuに勘づく様子もなく、笑うkz。
────その後、しっかりと“お勉強”してきたfuに、いとも簡単に見返されるのは、そう先の話ではないようで…。
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