「こら!!!勝手に話を進めない!!」
白「なんですか、うるさいですね」
「うるさくさせるような事をするのはそっちでしょうが!」
兎「巴さんって綺麗なお顔してるけど意外と口が悪いんだね」
白「あはは、よく言われます」
兎「こんな風に言われるのは初めてかな?なんか新鮮かも」
白「まあまあ落ち着いて、お茶でも飲みましょうか」
「その前にさっきの話を説明しなさい!!」
宇「あはははははは、お似合いカップルめっちゃ尊いな〜」
こいつらなんでこんなに仲良くなっているんだ。おかしいぞ、絶対おかしい。
そもそもこいつは私の事を好きだと言ってきたはずだろ?なのになんで白雪と普通に接してるわけ?おかしくないかこれ。
兎「という訳でこれからよろしくお願いしまーす!!」
「そんな簡単に納得できるわけ無いだろ……」
兎「健屋さん嫉妬ですか?かわいいですねぇ」
「違うから。お前のせいで大変な目にあってるんだよ私は」
兎「まあまあ落ち着いてくださいよ。それよりさっきから気になっていたんですけど、その手に持っている紙袋は何が入っているんですかね?」
「ああ、これか。これはね、お土産用のケーキとか色々買ってきたからみんなで食べようと思って持ってきたんだ」
兎「おおー流石健屋さん!気が利いてますねぇ」
「はいはいありがとありがと。じゃあそっち持ってくれるかな」
兎「任せてください!」
「それじゃ行こうか」
白「あ、待ってください」
「どうしたの?」
白「せっかくですからお茶だけでもしていきませんか?もうすぐ夕方になるでしょうし」
「そっか。それも違うんだ」
兎「あれれ?違ったかな?」
「まあ確かにそんな感じではあるけどさ」
白「うふふ。冗談ですよ。こんなおばさんとじゃ嫌でしょう」
兎「いえいえとんでもない。むしろお似合いじゃないですか」
白「もう兎川さんたら」
兎「えへへ」
「あああああ!なんでこんな事に!!」
兎「だって気になるもん」
「はぁ……仕方ないか。説明するより実際に見た方が早いと思うんで見てください……」
白「わかりました。では早速」
兎「あれれ?なんでスマホ構えてるのかな?」
白「もちろん動画撮影するためですよ。あ、ちなみにその映像はSNSを通じて全世界に拡散されるので覚悟しておいて下さいね」
兎「はぅっ!!」
「ちょっと待ってくださいよ!そんなことしたら大変なことになるじゃないですか!」
白「安心してください。顔にはモザイクをかけておきますので」
「それでもダメでしょう!?」
白「まあまあ落ち着いて下さい。別に悪いことをしようっていうわけじゃありませんから」
「そもそもこの子をどうするつもりなんですか?」
白「どうするも何もこのまま連れて帰るつもりですけど?」
「本気ですか?こんな得体の知れないものを連れて帰ったら色々と面倒なことが起きると思いますけど」
白「問題ありません。むしろウェルカムです」
「なぜですか?」
白「だって私は兎川さんのことを気に入ったんですもの。こんなにも可愛い子が居たらつい構ってしまいたくなるものじゃないですか」
兎「わかるぅ~。あ、じゃあさっきの話に戻るけどさ、私達の家に来てくれないかな?」
白「どうしてですか?」
兎「巴さんにはこれから私の服のモデルになって欲しいんだ」
白「モデルですか……面白そうですね。では是非お邪魔させてください」
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