『』
幽霊?幽霊って事はもうすでに死んでるって事なのか
「俺は人ノ心ヲ読める能力とこんな風に」
ピン
「うおっ」
みどり君が指をひょいと動かすと二人の目の前に移動した。
「どりみーはテレポートとかの能力が使えるんだよね」
みどり君はふふんと鼻を鳴らす。
「この屋敷には人間なんていないよ
居るのは人外だけ」
コンちゃんが俺の肩を掴む。
「ということで福田修也君!君も今日からここに仲間入りだよ」
みどり君はうんうんと頷いている。
「はっ!?嘘だろっ?」
「てことで宜しくね。俺の名前はコンタミ。コンちゃんって呼んでよ」
「ちょっと待って、勝手に話しを進めないで下さい!」
肩に置かれていた手を振り払い距離を置く。
「そんな急に言われても無理ですよ!」
「だけどもう君の居場所はないでしょ?」
冷淡に話す言葉にヅキヅキと心が痛む
そうだ。彼の言う通りだ。
自分にはもう居場所はない。
暖かく迎えてくれる人達もいない。
自分が全て壊してしまったから。
自分は何も言い返せず俯いてしまう。
「・・・まぁ君がまだ青鬼の力をちゃんと扱えてないのもあるんだけどね。」
するとガチャリと扉が開くと同時に煙草臭い匂いが入ってくる。
「あれ?きょーさんじゃん。寝てたんじゃないの?」
「どんな調子か見に来ただけや」
蒲公英色の髪の毛が光に照らされキラリと光っていて中黄色の目が自分を見つめる。
「よぉあの時以来だな」
煙草を1つ取り出しライターで火を付けようとするがコンちゃんに止められる。
「ちぇ、どうだ?体調は?」
俯いていた自分の顔を覗き込む。
「もう、平気です」
「ふうん。そうか」
黄色いパーカーをきた人はそう言うと後ろを向き扉を開く。
「あ、俺金豚きょー。きょーさんって呼んでな」
それだけ言い放つと部屋を出て行く
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