この小説は一切ご本人様に関係ありません。
ci×shp
わんく
c「はぁ……ッ、は…ァ”、ッ……」
白い空間を俺はただ必死に走って行く。横っ腹が痛くなろうと、酸欠になろうと、自分の体が限界になろうと、そんなのには構わず俺は進んでも進んでも続く白い空間を必死に走る。自分の息を整えようと必死に酸素を吸ったり吐いたりを繰り返す俺の呼吸音だけが不思議な白い空間に響いていた。
最初までは必死に身体を動かして全力で走っていたものの少し飛ばし過ぎたのか、もう体力はそれほど余っていない。自分の額から頬に顎へと伝う汗、走ることに必死になっていて気にしていられなかった自分の衣服はだらしくなく着崩されていた。
c「はァ”…、ッ……は、ぁ……っ」
ぐわん、と視界が歪めば、俺はヨロヨロとその場にへたり込んでしまった。もう体はとうに限界を超えていたのだろうか、それ程の疲労感が俺を襲う。その場に両膝を付き、くしゃ…という効果音が付きそうな程俺は自分の体を丸めた。
また……、またアカンかったのか…。何度も何度も自分の限界が来ようと必死に走っているのに…、まだ……着かない……。何でや……、俺はこんなに体張ってんのに…。
c「くそ……ッ、クソ…ッ!」
目の前が段々ぼやけていく、あぁ…まだアカンのに…。辿り着いてへんのに…、嫌や…。まだ……まだ…、まだ…。後ほんの数分だけでええ、ほんの少しでええから。
もう少し、もう少しだけ。お願い、まだ…まだ覚めたない…。アイツ…アイツの正体が分かるまで……、頼む…頼む…!!
耐えてくれ…俺……!!!
c「ッ”、ハ……ッ!」
………先程まで深い眠りに落ちていた体を目が覚めると同時に勢い良く起こす。自分の目の前がまだ少しぼんやりしとって、頬や額、背中には汗が沢山…。
…何やろう、少し懐かしい夢を見とったんやろうか。少し…いや、とても既視感のある夢を見ていたな…、まるで愛しい誰かを必死に探していたみたいな…。
c「……、、」
ピピピピピッッ……
c「ぁ……、目覚まし…。」
俺が起きた数分後に鳴る目覚まし時計。また数分前に起きてしまったのか、もうこの状況が当たり前の様に感じてきていた。カチ、と目覚ましを止めれば分厚いレンズの丸眼鏡を掛ける。
視界が段々はっきりする、だがまだ頭は覚めていないのか起きた感覚がない。毛布を片手に強く握り締める俺の手の甲に、優しく少し暖かいものが上に被さる。ふと、自分の片手に目をやった。
c「……んふ笑、おはよう。ショッピ」
s「………ぉはよ…ぅ…。」
寝ぼけた顔でそう俺の挨拶を返してくれたショッピ。今日も昨日も相変わらずな態度でそう返事をしてくれた、嬉しい。俺と同棲中の恋人ショッピ、朝は弱く夜型人間だ。
でも俺はその逆、夜は弱く朝に強い朝型。少し互いにすれ違う部分はあるけれど、それらを理解し合いながら俺等は上手く同棲しとる。
……あれ、そういえば朝毎日見るあの夢は…。…何やっけ、真っ白い空間を…何しとったんやっけ。…まぁええわ、今日もショッピと一緒にゆったり過ごして
s「…探してる人には会えたんか、」
c「………ぇ…、」
終わり。
結構謎の終わり方しちゃってすいません。この後の展開全然思い付きませんでした。要は逃げました、すいません。
この後の展開はご自由に考察を。
では、次の投稿でお会いしましょう。
コメント
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続きってありますか?みたいです!