テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
世界線Y
zm視点
▷
大喧嘩をした
戦争の前夜、ロボロのたった一言がトリガーとなった
涙が止まらない奴も、
怒りに溢れた奴も、
呆然とした奴もいた。
戦争前なのに、チームワークを乱してしまった_
▷
「…お前ら…キモい」
「なんで…そんなに仲良くしとるん」
「「「「は?」」」」
いつもあんなに優しくて、仲間思いの彼奴から…
キモいっていう言葉が飛び出した
今までそんなこと言ってこなかった
楽しく内ゲバして、一緒に食害して、身長いじりして、
戦争の時は頼りになる奴だ
絶対、仲間に対してそんな事言わないのに
なんで急…に……?
急…?いや…違う
もっと前から、おかしかったんや
▷
ロボロの様子がおかしいのは…多分随分前から
仲間に対して、口数が減った
体調悪いのかな、程度ではない
「おん」と「…へぇ」しかほぼ言わなかった
皆少しは気づいていたと思う
時々アイコンタクトして、首を傾げた
でも…それだけだった
何かの悪ふざけなのだと思ったのだ
戦闘スタイルも身長も声も、全く変わらなかったから
ショッピくんに相談した時、彼は
「ロボロさんだけど、ロボロさんじゃないッスよね」
とか意味分からん事を言っていた
▷
でも…本当にそうなら?
性格が豹変したその日、
他の世界のロボロと入れ替わっていたら…
そんなパラレルワールド的なこと…あるのか……?
「おい…なんでそんなこと言うんや!!!」
少し怒った口調のシャオロン
まぁ無理もない。
ずっと『マブダチ』だから突き放されたら心が痛いはず
「あ…遊びかなんか…か?そんなしょーもないこと…やめ、…」
「鬱…お前、お前らのほうこそ遊びは終わりや」
「なんで仲良しごっこなんかしてんねん」
「あと…なんでz((」
「「仲良し…ごっこ、?」」
ショッピとチーノの声がハモる
不安と怒りが込められた、強い声だった
「そっちこそ…1年くらい前か?そんくらいから干渉がなさすぎるやろ…!」
俺の言葉は思っていた以上に早口だった。
「おかしかったのは1年くらいも前やぞ…!俺等は全員…違和感に慣れてしまって…気づいとらんかっただけや」
俺は咄嗟に声にしてしまった。
自分が感じた違和感を…思ったまま、ストレートに。
全員から白い目で見られた。どういうことだ、と
「…一年くらい、前…ロボロが変わったの、覚えて…ないんか?」
「悪ふざけだって思っていただけやった。口を利かないドッキリとかやるんかなと思った…。
でも、その状態に、いつしか馴染んでた」
沈黙する中、グルッペンが口を開いた
「悪いが…お前の話した内容の記憶はない…だから信じることは…」
「総統…、あいつの目見てみ」
総統と俺の目が合う。眼鏡越しでもわかる、黒く光る瞳
「…ゾム、本気…なんだな?」
「本当に…ロボロに何かあった、と言うんだな?
…なら…詳しく教えてくれ。」
だんだんよく分かんなくなってきたw
結論から言うと…
『元々世界線Xが仲が良い世界線で、
世界線Yはゾムが虐められてる世界線だった』
『ロボロ以外のメンバーは世界線を跨いで、入れ替わった』
『ロボロのことをあまり気にしないように、調整されていた』
…こんな感じか…?
おつマリ
コメント
2件
まじか、じゃああのロボロは今どうしてんやろ? 続き楽しみ✨️(´。✪ω✪。 ` )