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月城side
朝 あの子達の会話が頭から離れない 。
わざわざ聞き耳立てるべきじゃなかった ….
空もどんやりと曇っていて
まるで私の気持ちみたいに 。
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放課後 。
教室を出る時 大森くんとばったり会った 。
私に気づいて手を振る大森くんと
私も手を振り返す 。
隣に居る友達達は
ニヤニヤしながら見てくる 。
楽しそうだな ~ なんて思いながら
横を通り過ぎようとすると 突然手首を掴まれる 。
月城「 っ 何 … びっくりした ぁ ..っ」
大森「 なんかあった ..の ?」
月城「 え ?」
大森「 なんか 元気ない ..じゃん」
月城「 ..そう? 何もないよ 笑」
大森くんは手首を掴んだまま俯く 。
大森「 …. 」
大森「 ごめん ちょっと借りるね 」
大森「 先帰ってて 、」
大森くんは私の手を引いて歩き出した 。
___________
連れてこられたのは空き教室 。
大森「 ねぇ 嘘ついてるでしょ ?」
大森「 何でもないことないでしょ 。」
私が小さく頷くと ” ほら ” と言う 。
大森くんには何でもお見通しなのかなぁ ..って 。
大森「 何があったの ?」
月城「 …言わない 」
大森「 なんで 、?」
月城「面倒くさいって思われる 。」
大森「 思わないから 話して ..?」
小さなことで 噂なのに
こんなことで悩んで 嫉妬してる自分が
恥ずかしくて袖を握る 。
月城「 ほんとに ..?」
大森「 うん。 僕が嘘付くと思う ?」
月城「 思わない 」
大森「 んなら 話して 」
・ ・ ・
月城「 あのね 聞いたの 。」
月城「 植村さんが 他校に彼女居るって言ってた 。 」
大森「だれが ? 」
月城「 大森くん 」
大森「ぇっ 僕? 僕の彼女 月城さんじゃないの?」
月城「 ん~だから 元カノ とか …」
大森「 なにそれ そんなの居ないけど ..」
月城「 へっ ?」
大森「なーに そんなことだったの? 」
大森「 何か悩みとか嫌なことあったのかと思ったじゃんっ!」
頭が追いつかなくて ぽかーんと 見つめる 。
それを見て大森くんは にこ って笑う 。
大森「 言っとくけど 誰かと付き合うのも好きになったのも初めて 」
大森「 ずぅっと音楽ばーっかしてたから 笑」
月城「 … んん” なんだ … 元カノ居るのかと思ってた ぁ… //」
照れてる私を見て余計に にこぉ って笑う 。
月城「 んなっ 笑わないで っ! 何で笑うのよ …」
大森「ん~可愛いと思って 笑 ヤキモチ焼いてくれたんでしょ ?」
月城「 あぁ” 帰ろっ! うん! 」
めちゃくちゃに話しをそらして
立ち上がり 走る私 。
それを見て 微笑む大森くん 。
大森「 んわ そんな走んないでよ 笑 」
end.