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人外の子が、転校してきた
しかも、どうやら同じクラスの、隣の席に来るらしい。
黒白目に、猫みたいな牙が生えていて。爬虫類寄りの顔、でもどこか整った顔。
髪(?)が肩にかかっている。前髪、長い。ツノが生えてる。フードとか帽子被るの大変だろうな。
背中にはドラゴンみたいな翼が生えている。(羽という表現の方が正しいのか?)すっごく色が綺麗。蒼とも紫ともつかない色。なんていう色なのだろう、今度調べてみよう。
彼(性別が分からないため、ここでは取り敢えず彼としておく)が自己紹介を終えて、席に向かってきた。
近づくと当たり前だがさっきよりよく見える。肌が、硬いのか柔いのか見た目では分からない。透明感と、混濁が一緒になってるみたいなうぁ、すごい、なにが?あの、えっと、オーラ?って言うの?空気が変わった、無機質なにおいがする、あ、座った、羽が邪魔そう。
とりあえず自己紹介しよう。
あの、こんにちは。〇〇 △△と言います。これから宜しくね。
日本語、伝わってるのかな
彼はなにも喋らない(そもそも喋れない?)でも不思議そうにこっちを見てる。長い前髪から覗く見慣れない黒白目にギョッとする。彼の白い瞳孔の中に私がいる。不思議。怖い?いや、不思議。きっと彼も不思議なのだろう。首を傾げてこっちを見ている。
無機質だ。感情が見えない。ロボットみたい。でも、次何をするのかが、全く分からない。
得体の知れないとは、まさにこのことだ。