テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『双子の名探偵は今日も嗤う』
〜謎あるところ闇は生まれる〜
特別編 予告
豪華客船 「トワイライト号」に乗船し、
私達は麻里衣様を奪還する。
例え、貴方と、剣を交えることになろうとも。
『こんばんは。悪魔執事と、その主。ようこそ。人生の最期に出航予定のトワイライト船へ。』
『主様…。』
真っ白な純白のドレスは主様の心と反対で
どこか残酷に思えた。
貴族が主催するパーティ。表向きはカジノをしたり、楽しい時間を過ごす旅。だけど、裏では――。お互いの思想が交錯する。真っ黒でどす黒い闇が――。
『我々の取引は一つだけ。貴方から麻里衣様を奪還すること。ただそれだけです。』
『あぁ…残念だな。リリィ。俺たちの取引内容教えてやれ。』
『はい。私達リリィファミリーの目的は…。』
私は指を指す。
『貴方達悪魔執事を殺すこと。ノックスファミリーの壊滅。そして――悪魔執事の主、百合菜を殺すこと。』
『……!!』
『これが私の取引。ディッド様の仇になる者。そして、わたしの邪魔をする者はいらないの。』
私は見下ろしてそう告げた。
『危険な賭けだけど、主様を正気に戻すのはこれしかない。一か八かで…賭けてみる価値はある。主様。貴方の命を賭けるようなことをして申し訳ないのですが…。』
『ううん。大丈夫。姉妹喧嘩は今日で終わり。私がお姉ちゃんに歯向かうなんて、初めてだから。少し、緊張してる。』
怖くて、ドキドキしている。だけど、ワクワクもしている。お姉ちゃんに勝てる日なんて今までなかったから。
覚悟を決めて、私は自分の刃をさらけだす。
トワイライト船 デッキ
『…月が私達を祝福してくれる。さぁ。
始めましょうか。この夜明けるまで。お互いの命、尽きるまで。』
私は剣を抜いた。
『お姉ちゃん……。』
カキンッ!!
『邪魔をしないで…っ。私のことを殺せない癖に、剣を抜くなんて。死にたいのかしら。』
『…構いませんよ。貴方になら殺されても。』
『っ…!』
『主様。私は貴方に殺されても構わない。
でも。私一人殺したところで無駄です。貴方には後18人の執事が残っています。ムーちゃんにまで手をかけれますか?そして、最愛の妹である百合菜様に。』
ドクンッ!!
胸がざわついておかしくなりそうだ。
薔薇、薔薇を口にしないと…余計なことは考えたくない。あれがないと……っ。
私は動揺しながら薔薇の花弁が入った小瓶を落としてしまう。
パリーンッ!!
『っ…!』
『貴方に…私は殺せませんよ。主様。貴方は麻里衣様は、誰かを本気で殺す事など本心で出来るわけありません。』
『やめて、やめて…っ!!余計なこと、考えさせないで…っ!!』
『貴方は、操られていただけです。戻ってきて下さい。闇の中から。』
『あ、あああああああああっ!!!!!』
激しい頭痛が、私を襲う。
カチャッ……。
『…お姉ちゃん、早く。戻って来て。
私の、大好きな…お姉ちゃん。』
……ドンッ!!
最後の結末は…貴方次第。
『双子の名探偵は今日も嗤う』
〜謎あるところに闇は生まれる〜
特別編
衝撃の結末を見逃さないで下さい――。
天樹
298