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あれからしばらく時を経った。
冬になり、もう日本全国に歩き回った。
いいものが見れた。私は今、野宿でいる。
(紗代子)「……寒い」
(紗代子)「……よいしょ」
(紗代子)「修行するか」
私は博麗の巫女じゃなくなった今もまだ
修行を続けている。
なぜか続けていると言うと
強くなりたいから。
大災害で多くの命を失った。
今度守るものができたらもう二度と
命を失わないように自らで強くしてる。
(紗代子)「……」
(紗代子)「まぁ、こんなもんか」
(紗代子)「もう寝よう。」
未だに大災害の夢を出てくる。
その度に苦しませてしまう。
コツコツコツコツ……
時代は明治時代の初期。
江戸時代が終わった。
街並みは外国風の家が立っている。
(紗代子)「こんな風に時代が変わっていく」
(紗代子)「なんとも言えないだな」
(紗代子)「ふぅ……」
(紗代子)「私が命を尽きるまで」
(紗代子)「頑張るか」
(???)「やっと見つけたわ。」
(???)「博麗紗代子」
その者は突然に目の前に現れた。
(紗代子)「貴様、妖怪だな」
気配がすぐ分かる。
(???)「さすがね。博麗の巫女は」
(紗代子)「……」
(紗代子)「今の私は博麗の巫女では無い。ただの人間に戻っただけだ。」
(紗代子)「人を襲うなら退治する。」
(???)「……私がここに来た目的は」
(???)「人を襲うためではないわ」
(紗代子)「じゃあ、何のため?」
(???)「あなたと一緒に」
(???)「幻想郷の建設を手伝って欲しい」
(紗代子)「幻想郷?」
(???)「ここと幻想郷を隔離する為に」
(???)「強大な結界が必要なの。」
(???)「幻想郷は妖怪たちが集う」
(???)「最後の楽園よ。」
(紗代子)「……」
(紗代子)「妖怪?」
(???)「明治時代になってから妖怪の勢力が下がってきて存在も忘れられてる。」
(???)「だから、妖怪を消えないように」
(???)「幻想郷の建設を手伝って欲しい」
(紗代子)「妖怪……か……」
(紗代子)「この私が妖怪を守るためだと?手伝って欲しいだと?」
(紗代子)「ふざけたことを言うな」
(紗代子)「私は妖怪を守らない。」
(紗代子)「人間を守る立場。」
(???)「……」
(???)「幻想郷にも人間がいるの」
(???)「元々妖怪がたくさんにいる土地だから、人間たちもいるの。」
(紗代子)「……!」
(???)「人間を襲う妖怪もいる。」
(???)「それを退治するために」
(???)「あなたにもう一度」
(???)「博麗の巫女としてやって欲しい」
(紗代子)「……私が博麗の巫女」
(紗代子)「……幻想郷の博麗の巫女」
(???)「ええ」
(紗代子)「……どうして私を」
(紗代子)「知っているの?」
(???)「あなた達一族は決壊術が長けているから元々幻想郷の建設を手伝って欲しいと思っていた。でも、あの大災害が起こっててあなたの行方が分からなくなってしまった」
(???)「懸命に探したわ。」
(???)「ようやく見つけた。」
(紗代子)「……」
(紗代子)「そこまでにしたの?」
(???)「……幻想郷の為だからね」
(紗代子)「……わかったわ」
(紗代子)「あなたの望みを叶うわ」
(紗代子)「いいでしょう。」
(紗代子)「博麗の巫女になるわ。」
(???)「……ありがとう」
(???)「私は八雲紫。」
(八雲紫)「よろしくね」
(紗代子)「よろしく。紫。」