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「よしよし・・・・怖かったわね・・・もう少し落ち着くまでこうしていましょうか?ハニー? 」
彼が何を考えているのか、どういうつもりなのかまったくわからない
「ど・・・・どうして私の事をハニーって呼ぶの? 」
「そりゃぁ あなたが好きだからよ」
麗奈がハッとして顔をあげると、二人の目と目が合い、唇と唇がすぐ目の前に迫った
麗奈は思い出した、あの受付カウンターデスクの下で彼と危険も忘れて舌を絡ませたことを・・・・
・・・私も・・・・この強くて勇敢な人が好き・・・・・
彼は私を守ると言ってくれた、あの言葉は絶対に本気だった
出来る限り自分の体で私をおおってくれて、私のためなら喜んで銃弾を受けるつもりだった、そのことに疑いの余地はなかった
彼が自分の友達を助けるために犯人達に向かって行くと自分に告げ、勇敢にも私の体から離れた
友人のためなら素手でも、敵に立ち向かう事を選んだ
「ひどいざまだなブラック!なんでもっと早く受付カウンターから出てこなかったんだよ!」
レオが二人に近づいてきて毒づく
「ナイスなタイミングだったと思うけど?」
うんざりしながらブラックが答え、彼女をはなして隣に立たせた
「言ってろよ!今度の対戦相手はお前の泣きっ面が拝める相手にしてやるからな?ホール・ジーなんかどうだ?あの馬を投げ飛ばすヤツだ 」
冗談を飛ばしながらも、レオはブラックの背中を叩いたり、顔のあざを確認している
深刻な怪我をしていれば、来月の対戦試合がダメになってしまうところだ
だが彼女を守るためなら試合の一つや二つ流れても関係ない
自分は沢山稼ぎ過ぎたし、そして病気にもなった、そろそろ引退して温かな家庭を持ってもいい
「対戦相手?」
麗奈が目を丸くしてブラックとレオを交互に見た
くそっ・・・・レオのヤツどうしようもないおしゃべりめ!
「コイツのいう事は気にしないで」
「何が気にしないでだよ!ねぇ、受付のお姉さん!コイツはこの街のSEBCが誇るK1ファイターなんだよ! 」
ケラケラ笑ってブラックの肩に膝を置く
「テレビ取材が来たらぜひとも俺たちの救出劇を語ってくれよ!」
「なんですって???」
麗奈が叫んだ
あちゃ~っ・・・とブラックが片手で顔を覆った