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『今日は本当にありがとうございました。毎日とっても忙しいですけど、あなたの笑顔でずっと撮影中も癒されてました。他のメンバーも喜んでます。本当に感謝です』
丁寧な挨拶に恐縮した。
こちらこそ、亮くんの素敵な笑顔にみんなが癒されてたよ。
『ありがとうございます…そんな風に言ってもらえるなんて申し訳ないです。だけど…嬉しいです。亮くん、体に気をつけて頑張って下さいね。うちのスタッフみんな、シンプル4を応援してますから』
きっと、毎日、恐ろしいくらいのスケジュールなんだろう…
体に気をつけて、本当に元気に頑張って欲しい…
これ、姉の気持ちに近いんだろうなって、ちょっと思った。
私にも19歳の弟がいるから…
学校の先生になりたいらしく、大学で毎日頑張ってる。
たまにメールが来るけど、なかなか会えないから…
やっぱり時々心配になるんだ。
そんな弟と同世代のシンプル4のみんなが重なって思えて、心から応援したくなった。
シンプル4のみんながスタジオを出ていく…
私は、頭を下げて見送った。
『また仕事呼んで下さい!』
亮くんが遠ざかりながら手を振ってそう叫んだ。
他のメンバーも手を振っている。
また一緒に仕事が出来たら嬉しいなって思った。
『今の、恭香先輩に言ったんじゃないと思いますよ~ちょっとテレビに推薦されたからって、自意識過剰じゃないですか?』
梨花ちゃんが嫌味いっぱいに言って、立ち去った。
誰も私に言ってくれたとは思ってないよ。
何だか胃が痛くなってきたな…
ストレス…?
うん、気にしない、笑顔笑顔。
頑張ってたら、絶対いいことあるから…
もう一度、自分に言い聞かせた。
そうじゃないと落ち込みそうだったから…
今日はシンプル4に会えて、撮影も大成功で、いいこともあったんだから…元気出さなきゃ。
『うん…』
早く帰ってお風呂に入りたい…そんな気分だった。