4・入学式
二人でクラスを確認した後、体育館の正面玄関で受付をした。
「じゃあ、あとでな」
「うん」
えっと、Dクラスは、、ここかな。
1クラス空いてるから、やっぱり桜志と結構離れてるんだ…。
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!」
式が始まり校長の勢いある声が体育館に響き渡った。
マイクいらないんじゃないかなぁ。。
式が終わって、各クラスの教室へ向かった。
「皆さん、入学おめでとうございます!
担任の田中です。1年間よろしく!」
太い声に似つかわしい身体の大きな(マッチョ)先生が僕の担任になった。
「早速ホームルームをはじめます!
まずは、みんなの名前と顔ちゃんと覚えさせてほしい!
先生が名前呼んだら返事してくれー!
返事がないと先生泣いちゃうからな〜」
先生のギャグと何人かの小さな笑い声で教室の空気が和らいだ。
「山岡彰くん!」
「はい」
「1年間よろしくな!あきらくん!」
なぜ僕だけ名前呼び、、。
「次は、山岡華さん!」
なるほど、同じ苗字の人がいるんだ。
「山岡華さん?あれっ、休みだったかな」
バタンッ
「すみません、遅れました。
山岡華っす」
扉が開いた瞬間、
さくら色が教室に舞い込んできた。
さくら色の短い髪とそれと同様の瞳。
左耳にはリングのピアス。
身長は170センチほどで、僕より5センチくらい高い…。
それに加えて、地味な学ランがディ◯ニーとかに出てくる王子様の服みたいに見える、プロポーションと中性的な顔。
入学初日に有名人がサプライズ登場したみたいな衝撃がクラス中に広がっていた。
「えっと、、山岡華さんでオッケーかな?」
多分1番おどろいたんろな。
先生の目が点になってる、、
「オッケーですよ笑
こんななりだけど性別上は女ってことになってるんで、そこんとこよろしくです!」
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