この作品はいかがでしたか?
301
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最初に聞こえてきたのは、お袋の声ではなく、医者の声でもなく、看護師でもない。
知らない声。
ーー??「大丈夫ですか?」
目を開けると、辺りは明るくなっていた。
どうやら朝になっていたようだ。
頭が痛い。フラフラする。
隣にはいつものベッドの人がいた。
声の主はいなかった。きっと、
昨日の声が残ってるんだ。幻聴。
ーー場地「はぁ…、」
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ーー??「大丈夫ですか?」
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ずっと頭に残っていた。
俺、屋上で倒れたんだよな?あの後、どうなったんだ、?
それより、どうしてベッドに、?
ーー場地「はっ!!」
あいつは!?あいつはどうなった!?
特徴を思い出せない…。
少し記憶が飛んでるみたいだ。
[ガラガラッ]
ーー看護師「失礼します。!!」
看護師と目が会い。看護師は目を見開いて
驚いていた。
ーー看護師「圭介くん!!目が覚めたのね!?良かった、もー。勝手に1人でどこかに行かないでね!?」
怒られた…。当たり前だ。
安静にしてなくちゃいけないのに勝手に1人で行動してしまったのだから。
そりゃそうだよな。
ーー場地「すみません。」
看護師は「くすっ」っと笑い、
ーー看護師「いいわよ!」
そう、許してくれた。
朝食の準備をしながら
ーー看護師「松野くんと仲良くなったんだねっ!」
ーー場地「松野?」
ーー看護師「あれ?仲良くなったんじゃないの?」
ーー場地「誰ですか、?」
松野、聞いたことがない。
キョトンとした看護師は、
ーー看護師「お友達になったんじゃないの?隣のベッドの子と。」
隣??松野??
訳が分からず、混乱する。
ーー看護師「昨日松野くんがね。倒れた圭介くんを運んできてくれたのよ。(引きずってたけど…)」
隣のヤツが…。良い奴なんだな…。
礼を言わねぇと、…
ーー場地「あの、ありがとうございました…。」
ぎこちなさそうに言ってしまったが、仕方ない。
すると隣にいた看護師が
ーー看護師「くすっwあははっw」
礼を言っただけなのに大笑いされた。
ーー看護師「圭介くんw松野くんは圭介くんの1つ年下だよ??w昨日も言ったでしょ?w」
そうだった、こいつ年下だった。
ーー看護師「2人で話すといいわw私次行くね!」
[ガラガラッ]
とりあえず、自己紹介。
ーー場地「えっと、俺、場地圭介。」
松野と言う奴はペコッと礼をするだけで
何も喋らなかった。
なんだよこいつ、不満げに思いながら
返答を待っていると。
ーー松野「…松野…千冬、…。」
ーー場地「!!」
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ーー??「大丈夫ですか!?」
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あの声と、一緒だ。カーテン越しに聞こえる声。
本当に助けてくれた人はこの人なんだ。
ーー場地「き、昨日はありがとな、」
ーー千冬「いえ。」
ーー場地「…。」
え?それだけ??
素っ気ない態度をされ少し不機嫌になる。
ーー千冬「なんで、あんなところにいたんですか?」
今度は質問が来た。
ーー場地「病院の屋上に行ってみたくなってさ。」
ーー千冬「そうなんですね。」
素っ気ない。好まないタイプだ。
なんなら苦手なタイプ。
ーー千冬「僕の顔…見てないですか?」
変な質問だ。
ーー場地「見てねぇな。そうえば!!あいつ!!」
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金髪でツーブロックの…
俺と同じくらいのやつ…
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ーー千冬「あいつ??俺と場地さん以外の誰もいませんでしたよ?」
ーー場地「え?じゃぁ、あの金髪のやつは、?」
沈黙が流れる。空気が重い。
触れない方が良かったか?
やっぱりあいつは…もう…
ーー千冬「金髪のツーブロックですか?」
ーー場地「あぁ。そうだ。」
やはり、死んだのか?
救えなかったのか、、、
ーー千冬「…俺ですよ。」
ーー場地「え?」
聞き間違いだろうか。いや。
確実に聞こえた。俺だということを
主張した。
ーー場地「お前!!あんなところで1人で何やってたんだよ!!しかも深夜に1人で勝手に!!」
ーー千冬「それは、場地さん。あなたもですよね、?」
そうだ。俺も、…。
ーー場地「チッ、」
こいつ、俺むっちゃ嫌いだ。
いいや。
鬱陶しい性格で。生意気。イラつく。
隣のヤツがこんなやつだっただなんて、、
最悪だ。
コメント
4件
最高です!😭😭😭続きまってます!頑張って下さい😽💟
連続投稿してくれるとか神か…。めっちゃ面白いろいです!宝石病?奇病系あんまないのでめっちゃ楽しみぃ。続き待ってます!!