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『二章 勇ましき愚者共のファイターズ』
音「これ、なんだと思う」
秘「なんだ?」
睡蓮は畳を指差した
天「そこの畳、ちょっとへこんでるだろ。」
羽「…確かに」
天「多分、犯人がぶつけたあとだと思う。」
秘「なんで犯人だと思うんだ?美麗でもあり得そうだけど」
音「紅葉の頭の髪飾り、俺たちが最後見てから全く変わってないだろ」
音「頭を畳がへこむぐらいの強さでぶつけたのなら髪飾りは取れるだろうし」
音「犯人が直したとも考えにくい。まぁ、なんとなくだけどね」
コトダマ→へこんだ畳
羽「…なんか、それっぽいね。でもなんで頭をぶつけたの?」
天「これは予想だけど…戦ってたとか?」
秘「え?」
その時だった
モノクマ『はいはーい、待ちに待った学級裁判のお時間です!噴水前に集合!』
モノクマからのアナウンスが鳴った
音「…このことは裁判上で話そうか。俺は猫を迎えにいくから、先行ってて」
そういうと、睡蓮は小走りでエレベーターに乗り、行ってしまった
天「よし、じゃあ噴水前に向かうか」
羽「あっ…待って」
秘「どうしたんだ?」
羽「これ……」
エソラはポケットから、小さなキーホルダーを出した
可愛らしいダイヤ型のキーホルダーだ
羽「その…二人にプレゼント…っていうか全員に作ったの」
やけに顔を真っ赤にしている
秘「ありがとう、エソラ」
天「めっちゃオシャレじゃん、こんなの作れるんだな」
羽「うん…好きな色選んでね」
色はまだたくさんあった
天「秘田から選んでいいぞ」
秘「いいのか?じゃあ俺は…緑色で」
天「じゃあ俺は黄色、…ありがとうな、羽衣。大切にするよ」
羽「…うん」
天「それじゃあ噴水前に向かおう。遅れたら何されるかわからないからな」
羽「だ、だね」
秘「そうだな」
【噴水前】
荒「おっ!ハナビ!遅かったな!」
秘「あぁ、ちょっとな…」
荒「それより、もうみんな乗ってるぞ」
秘「…そうか」
もうみんなエレベーターに乗っているようで、俺たち二人だけ乗っていなかった
荒「…緊張してる?」
秘「そりゃあそうだ…外したら死ぬんだ」
荒「…大丈夫。俺がいるから」
秘「…ありがとう」
瑞稀にしてはかなり真面目な顔で言うから一瞬びっくりしたが
少し、安心できた気がする
そう思いながら、俺たちはエレベーターへ乗り込み
裁判場へと向かった