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学校。
わたしはあまり好きじゃない。
おそらく、みんなもきらいだと思う。
けどわたしは すこしみんなと違うきらいの理由がある。
わたしはみんなより勉強ができなくて
運動音痴で 話もへたっぴ
みんなわたしを避けて生きてる
いじめとかそんな酷いことはされないだけありがたい。
一応わたしも一生懸命生きてるのだ。
けど、逆に何もされないのがきもちわくるて
不安で不安で、
一生懸命さもあいまってひどい疎外感に襲われる。
そんなわたしにも、ひとりだけ。
ひとりだけ唯一の友達がいる。
それが雪ちゃん。
憂鬱な6時間が終わると、放課後解放された図書室へ足をはこぶ。
「あ、いちごちゃん。」
彼女はいつものように、保健室のカーテンのような安心のある声でわたしの名前を呼ぶ。
「こんにちは、雪ちゃん」
わたしたちはいつも放課後
ここで話をする
今日あったうれしいことや 悲しかったこと、はずかしかったことまで
下校時間になるまでただ他愛もない 話を たんたんと話す。
それがわたしのしあわせ
たのしみ
日常。
雪ちゃんがいればそれでいい
そんなことを考えるくらいには今に満足していた。
どんなに嫌な思いをして生きていても、空ちゃんが居ればいい。
そんな気持ち。
昨日も今日も、明後日も。
純粋で白い 淡雪 のように上品で優しい
彼女の声を聞いていた。