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『自慢のおに~ちゃん』桃×赤
第10話助けて
桃side
桃)えっと~、明日のパンと牛乳も追加で買っとこ。。。
今は、赤のゼリーを近所のスーパーに買いに来ています。
運良く今日がスーパーのセール日だったので超ラッキー!!
桃)大事な赤のゼリーも忘れずに……
物をかごに放り投げながら、冷凍食品の方面に人が行き交う中 1人1人交わしてゆっくりと進む。
向かっていると、ゼリーやプリンが売っている売り場に足を止めると1人見慣れている人がいた。
桃)・・・・・・・・ん?…
黒色の髪に少し黄色がかかった色の髪。間違いなく全部が当たっていた。絶対にあの人だ..!
桃)ぁ..にき……?
声を振り絞って、か弱い声でその人に声をかける。
その人は食品トレーから目を離して俺の方に振り返った。
そして、相当驚いたのか、”驚いた顔でとてつもなく大きな声”で俺の名前を呼ぶ。
桃)ちょッッッ、、声でかいってッ。。…あにきッ~
通称 ”あにき”。
この人マジで声でかすぎなんだよッ.. そのせいで、このコーナーに近くにいた人たちが一斉に俺たちの方を見る。
注目浴びんの苦手なんだよなッ~俺w
黄)おおッ、すまんすまんw すまんなw?
桃)まぁ、別にいいけどさぁw…
桃)ていうより、あにきはなんでスーパーに来たの?ww
黄)んぁははwwなんでってw…ただの買い物や!..
桃)あぁははwwwそうw
黄)じゃぁ、桃はなんで今スーパに来てんのかいなw??
桃)…俺は..実は赤が熱出してさぁw…(苦笑)
黄)・・・えッッ!?!?…まじで!?赤が???
桃)ちょっ バカッッ、声でかいねんってッ…
なんの学習もせんな、、、こいつ ))一応年上。
黄)あぁw、ごめんってなぁ~~?
桃)ふふっww
黄)赤、大丈夫なんかッ?? 俺 この後用事 何もないからお前ん家行けんで?
桃)大丈夫大丈夫w そんな大袈裟じゃないからw..
ほんとは手伝ってほしかったんだけど、兄貴に来てもらったらさ、、なんか気を遣うとかじゃなくて風邪移すと悪いからw。。。
桃)でも、ありがとね。
黄)おん…分かったわ。何かあったら気ぃ遣わずせずに言えよ??桃?
桃)うんw ありがとぉ!!!
黄)wwはいw。じゃあな、桃。俺も腹減ったから帰るわぁ…
黄)絶対に言えよッ?すぐ家行くからぁー!!
ははw何回、言うんだよw 赤のこと心配してくれるのは嬉しいけどさッ~。。。
桃)分かったてぇw!!!じゃあねー、、ばいばーい!..
黄)はーい。じゃあな…..!
桃)コクッ
あにきとさようならをしてレジをした後、赤のことも色々と考えながら急いで家に帰る。
赤、大丈夫かな??
病人の割におかゆ結構食べてたし 吐いてたりしてないかな?
〜数分前〜
赤side
頭が痛い。めまいがする。気持ち悪い。とても吐き気がする。
桃くんはほんの数分前に買い物で家を出ていった。
”その10分後に吐き気が突然襲ってきた”。
原因は多分だろうけど、朝ご飯を食べてしまったせいッ。。
今さら 後悔をしても遅すぎる。それが、いっつも。。。
赤)ゴホッゴホッ
俺はソファにぶっ倒れて、ゴミ箱を取ろうとしたその途端、、、
その瞬間、何も考えられなくなってッッッッ
何年目かに吐いてしまった、嘔吐してしまった。それに、ゴミ箱にちょうど吐いてしまったのではなく、見事に赤がハンガーから落とした桃くんの服の上。
つまり、俺の嘔吐、異物が桃くんの大切な服の上に散っている。ということ、、、
その服も、前に誕生日プレゼントとして”青”から貰っていたお気に入りの服だった。
最悪。自分が少し楽になったとしても、桃くんの服や家の状況のことを考えると 赤への”罪悪感”しか無い。
絶対、桃くんに叱られる、怒られるなぁッ…
赤)ゲホッゲホッ はぁはぁッッッ
俺は吐いてしまった範囲の周りの床に手を付いて、馬乗りの体制になる。
”早く吐いてしまった処理しなきゃッ”
”早く桃くんの服 洗濯しないとッッ”
”早く動かないと。 倒れている場合じゃないんだ赤はッッッ”
早く 早く 早く
頭の中で”早く”という2文字の言葉が永遠と回っている。平行に。
自分がしてしまったことなのに、桃くんの助けを求めてしまう。。
赤は子どもじゃないのに、甘えている場合じゃないのにッ…
赤)ポロポロポロポロ ポロポロポロポロ グスッ
赤)グスッ グスッ グスッ エヘッ”
俺はただその場から動けず、泣いて桃くん、誰かに助けを求めることしかできなかったッ。。