『自慢のおに~ちゃん』桃×赤
第11話酸いも甘いも
※嘔吐表現あり
桃side
ガチャ バンッッッ カチャ
勢いおく玄関ドアを押して、鍵を閉める。相当、音が大きく響いているだろう。
けれど、、、今は 音がなんたら 気にしている場合じゃない。それより優先にすることがあるから。。。
桃)ただいまぁ! 赤??大丈夫~?
桃)・・・?・・・帰ってきたよ~!?…
俺が「ただいま」「大丈夫?」と扉越しでリビングまで聞こえるように大きな声で声を掛けてもやけに静かで返事がない。
また、痰が絡まっているような連続の咳と少しだけ誰かの”吐いたような”きつい臭いがする。
まさか、赤じゃないよね!!?…
でも、ここには赤以外誰もいないし。。。もしかして、、、
ガチャ キィィ
桃)赤~???…
桃)・・・・・・・・・・・・!!!!!
扉を開けてリビングの見た光景は、いつもと変わっていれば変わっていないところで別れていた。
いつも橘のふんわりした香りなのに今日だけ”悪い意味”で特別に臭いがきつく、嘔吐の臭いだった。
赤は、俺が買い物に行っている間に吐いてしまったようだッ。
俺が出掛けていないと 赤はこんな辛い思いをしなくて済んだのかもしれない。いや、済んだ話で終わる。
バカじゃん俺ッッ。。。
とりあえず 急いで赤に近づき赤の部屋に運ばないと。
今の赤の体制は、馬乗りの状態。
なぜか、”青から貰った”俺の服が落ちていて嘔吐した異物がすごく散っている。
呼吸はしてるし、意識はあると思うけど完全に熱は上がっているだろう。
桃)ッッッッッッ…赤~~???? ッッッ
桃)俺の声、聞こえてる~??大丈夫か??
赤)ゴホッゴホッ ゲホッゲホッ ゴホン
赤)な..い…..くん???
良かったぁッ~… なんとか、、生きてたッッ。。。
桃)そうだよ~、桃くんだよ~~?
赤)しんッ..どいッッッ…… ないくんッ、、おッ~そっ~いッッ!
桃)ごめんッ。マジで、ごめんねッッ。
赤)ゴポッ
赤)はっふぅッッッ~、吐、、くッッッッッ…
桃)お”ぉ”ぉお””~~、、。
赤が「吐く」と言ったのでゴミ箱は近くに無かった為、急いで、俺の手を赤の口元に付ける。
赤)ゲホッ ガハッ” ガハッッッ”
トントン トント(優しく赤の背中を叩く)
桃)もう全部吐いちゃいな??……もっとしんどくなっちゃうから…?
赤)コクッ…ゴホッ)
赤)ゲホッゲホッ ゴホン”…は”ぁ”ッッッ
桃)スッキリした?
赤)・・・う..ん…..ッ ゴホン
桃)ほんとw???…落ち着いた??
赤)・・・うんw ゲホッゲホッ
”一旦”落ち着いたみたい。でも、時間が経ったら吐き気が襲ってくるだろうな..ッ~.
桃)赤?俺はこの処理とか片付けしとくから安心して寝といて?? おねがい….
俺の大切な服も早く洗濯しなくてはならない。時間が経ったら、汚れが落ちなくなってしまうからッ。。。
まぁ、随分、前からこの服着てたから もう 良いんだけどね… そもそも、”赤の風邪の原因は色々と俺だし”ッッッ
今度、また青に新しいやつ買ってもらお~っと!..
赤)・・・・・・!!!…あッッ! 桃くんごめんッ。。。
赤)桃くんの大切な服汚しちゃったッ……
桃)・・・・・!あぁ”~、いいよ全然。しょうがないことだし…。。。
ふつーに気づくのおそっッと思いながらも、赤を慰める。
桃)そんな顔すんなってッ!!
プニッッッ
赤の顔を見ると結構落ち込んでいるっぽい…w
だから、白々しくてもちもちな赤のほっぺたを摘む。
この子を早く寝させるためにもこの必殺技を使うしか無い、、、
桃)・・・はっははwww
可愛いッッw
赤)ふぁ/!!ちょッッ///桃ッ//くん!! ゴホンッ
桃)じゃあ、そんな悲しそうな顔しないで??w
赤)わかった// 分かった..からっ!// )ニコッ
赤、照れすぎでしょw
桃)..!お前の笑顔は可愛いなぁ~…ふふっw
赤)…//ばッッッ//// ゴホッ
プイッ
赤)/もう寝るッ!!//赤!/ ゲホ ゴホッ
赤が顔を小さい手で隠して床から立ち上がる。
桃)あッッ!寝るのは良いけど、ゼリー少し食べてからぁ!ねろ”お”ぉ”ぉ”!!!!!
桃)はぁッッッ、、ふぅッッッッ、、、 ケホッ
赤)あっははww…w!! ゲホッゲホッ ゴホッ
スーパーのビニール袋から、1つのミックスフルーツゼリーを取り出してキッチンからスープンを取る。
赤に受け渡すと 君はちょっぴり目を細めて(微笑んで)何かの”小動物”のように話す。
赤)/ありがとッ!!//
桃)//美味しいけど、さっき吐いちゃったばかりだから程々にしなよ~..? ねぇ~~???
赤)ふぁ~~い……うめぇ!!
もう食ってるし(微笑ましい)
赤がゼリーを食べている間を”笑顔”で見つめながら家の片付けを始めた。
赤にもゼリー半分くらい食べさせたら、早く寝させよっと…
桃)ふぁぁ”ッ~…w(あくび)