テラーノベル
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起きると、自分の部屋にいた。
勢い良く起き上がると、頭に鈍痛が走る。
昨日のことが上手く思い出せない。
そして妙に体が軽い。
裏道から帰って襲われて…
ッ、
そうだ、元貴に助けて貰ったんだ、
でも…、
あの姿を見られたということは、
俺がsubだと元貴にばれたのも同然…。
どうしよう、今の俺には元貴に会わせる顔がない。
きっと俺がsubだとバレてしまったら、俺だけじゃなく、ミセスが、元貴や涼ちゃんも世間の的にされてしまう。
一瞬”脱退”の二文字が頭によぎった。
二人に迷惑をかけないためにはやっぱり脱退するしか….。
そう思っていると、
ガチャッ
「あ、若井~起きた?おはよう!」
扉が開くと立っていたのは、涼ちゃんだった。
「…ぇ…りょうちゃ…ん…?」
昨日見たのは間違いなく元貴だ。
なのに何故…涼ちゃんが??
俺が呆気にとらわれていると、涼ちゃんが、こう言った。
「若井、昨日は大変だったと思う、本当に気づいてあげられなくてごめん。僕最年長なのに…。」
涼ちゃんはかなり責任を感じていたようだった。
申し訳ないな、本当に。俺が悪いのに。リスクを考えずに裏道なんかから帰った俺が悪いのに。
「りょうちゃん、…ごめん…。俺が悪いのにっ、」
気づいたら涙がポタポタと、布団にシミを作っていた。
そんな俺を涼ちゃんはぎゅっと抱きしめてくれた。
「ううん、若井は悪くないよ。っていうか悪いのは若井を襲った奴らだよ。でももう元貴がどうにかしてくれたから大丈夫だよ、辛かったね…。」
そう言って涼ちゃんは俺の背中をポンポンと優しく叩いてくれた。
「うわぁん、涼ちゃぁぁん〜。」
俺は少し強く抱きしめ返す。
グシャッと何かが潰れる音がした。
それでようやく気がついた。
誰かが、手に持っているペットボトルを潰して呆然と立っていた。
あろうことか、それは元貴だった。
更新ペース落ちます💦
すみません💦
コメント
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大森サン!?