(ソ連目線)
正直言うと、本気で俺は自分が死んだと思っていた
その話をアメリカにすると不機嫌になるから、彼の前では絶対にしない
数ヶ月過ぎて、俺はようやく歩ける様になった
毎日毎日、必死にリハビリをした成果が出ていてとても安心した
最初の方は痛くて痛くて全く歩けなかった
思い切り足を滑らして額を床にぶつけたり、ずっと右足に体重をかけ続けたせいで右足が痛くなったり、と散々な目にあった
絶対に彼には口が裂けても言うつもりはないが、休むことなく……まぁ、仕事は休んでいるが…アメリカが俺の元に来てくれたことは嬉しかった
本当に生きていて良かったと思う
イギリスとした、アメリカを幸せにするという約束を破らないで済んだしな
話は変わるが、アメリカとイギリスが仲直りをしたらしい
その結果、7月4日にアメリカを家に呼び仲介をするという予定が無くなった
アメリカにはいまだ内緒にしていて、イギリスにそれをどうするのかと話すと
[お二人で誕生日パーティーでもしたらいいんじゃないですか?
きっといい日になりますよ♪]
と、適当なことを言われた
まぁ、そうするか、と素直に思った
退院をした次の日、すぐに会社に行き、部長に仕事復帰を報告する
傷はもう大丈夫なのか?とか、頑張り過ぎない様になとか色々言われ、ありがとうございますと頭を下げる
その後、仕事に励んでいると同僚などに声をかけられるし、何かしら貰うし、泣かれるしで復帰初日から散々な目にあった
仕事帰り、そういえばと思い出し、誕生日会の為に必要なものを買いに、ショッピングモールに向かう
どんな飾り付けをしたらよいか、どんな食べ物を作ったらよいか
アメリカのために色々考えるのが楽しかった
最後に頭に浮かんだのが、アメリカにあげるプレゼントだった
何をあげたらいいんだろうか……
入院中にアメリカのことはかなり分かった
アメリカがやや一方的だったが、色々話してくれたからな
確か、最近お気に入りの腕時計が壊れたとか言ってたな…
腕時計の専門店に寄り、アメリカに合いそうなものを選ぶ
ブランドものの方がいいな、などと考えながらじっくり考える
最終的に、かなり有名なブランドの腕時計を買った
値段はだいぶ高かったが、アメリカの為だしと自分に言い聞かせた
ラッピングをしてもらい、俺は上機嫌で家に帰った
今日は飾り付けをする気力がなくて、会社で貰ったものを開けず、机に置いたままさっさと風呂に入って、出たらすぐに寝た
次の日の朝、会社に向かうとアメリカが今来ました感を出しながらこちらに近づいてきた
『それーん!
ねぇ、退院初日から仕事復帰したって本当!?
体は大丈夫なの!?』
案の定、俺が想定していた話題を持ち出してきた
「あぁ、問題ない
心配しなくても平気だ」
『いやいや、親j……イギリスにも退院後は数日間なるべく安静にしてろって言われたじゃん!?』
「そうだが…
やることがないと落ち着かなくて…
アメリカだってこれ以上休んだから、国連になんて言われるか分からないだろ?」
『え…退院後の数日間も俺、一緒にいていいの…?
じゃ、じゃなくてっ!
それでもやっぱり安静にしてた方が…』
「なぁ、どうしてもダメだろうか…」
俺は甘える声で言いながら、正直めちゃくちゃ嫌だがアメリカより少し低い身長を生かし、上目遣いをする
『うぐっっ…わ…かった……
でも、ほんとに無理だけはしないでねっ!』
「ふふ、ありがとな
アメリカ」
俺は最近、この様な技を習得した
内心かなり恥ずかしいが、アメリカに面倒なことを言われた時に使うと、かなり有効なので渋々やっている
最初のうちはやっぱり恥ずかしくて、顔が赤くなってしまうことが多々あったが、今は心の中に収めて置けるようになった
だいぶ成長したな、と自身で実感する
アメリカとは会社内でも一緒にいる様になった
アメリカがいたいというからであって、決して俺から言ったわけではない
内心嬉しいのは隠しておく
『ソ連っ!お昼ご飯一緒に食べよ〜♪』
「ん…もうそんな時間か…」
俺はいつも自分で弁当を作ってくる
それが当たり前で特に何も感じていなかったが、アメリカと一緒にお昼を食べるたびに
『んわ〜!それも手作り!?
凄くない!?一口ちょーだい!』
と騒がれる
一口をあげるたびに、アメリカは喜ぶのでなんだか餌付けをしている気分になり、最近は弁当を作ることが楽しくなった
何となく、恋人が出来るってこんな感じなんだろうなと思った
『あーぁ、幸せだなぁ〜』
「そうか…、よかった」
『ソ連は?ソ連は幸せ?』
「俺は……」
一瞬悩んだ
あんなに拒んでいたこの付き合いを、親は幸せと言っていいのだろうか…
だけど、アメリカといることは楽しくて…
「あぁ、幸せだな」
そう言って俺は微笑む
安堵した様にアメリカが嬉しそうな笑顔を溢す
アメリカの笑顔は本当に眩しい
『ねぇ、ソ連』
「なんだ?」
『キスしていい?』
「外でか…?」
『いーじゃんしよーよ♡』
「やめろ、外は流石に無理だ」
『え〜♡』
「しつこい…」
あまりアメリカを甘やかさない様にしようと、密かに心に決めた
そんなこんなで2週間がたち、待ちに待った誕生日会当日になった
俺は髪型を変え、イメージチェンジに挑んだ
そして、インターフォンが鳴り、俺はドアを開けてアメリカを出迎えた
(アメリカ目線)
「やっぽー、ソ連来た……よ…」
えっ、何?
髪型変わってるんだけど
ちょー可愛いんだけど
緩めの三つ編み…?
なんか恥ずかしそうに触ってるの可愛…
すいません、ソ連を嫁にすることは可能ですか?
『家、入っていいぞ…』
「ぁ、その……
髪型、似合ってて…可愛いね…」
『っ…か、可愛いは余計だ……』
はー、照れてる…可愛い…
え、後ろ姿…うなじ見えてるんだが?
はわわ…
そんなこんなで俺はソ連の家に入る
「え”っ!?!?
な、何!?どーしたの!?」
家に入るとびっくり
めちゃくちゃ飾り付けされてた!
パーティーバルーンとか、ガーランド、ペーパーファン…
え、今日なに?
ソ連の家でパーティーでもあんの?
『……あー、その
誕生日、おめでとう…アメリカ』
「へぁ!?お、俺のっ、誕生日っ!?」
あー、そーいえばそーだった…
そんなことを思っていると
ソ連がスマホに触れ、誰かにLINEを送る
すると…
と、同僚や後輩、先輩に…親父まで!?
めちゃくちゃ来たっっ!?
「えっ、何何!?」
『ふふ、サプライズ、大成功だな…』
「何それっっ!ちょー嬉しいんだけどっ!?
ソ連大好きっっ!!」
俺は思わずソ連に抱きつく
だけどソ連は嫌がる素振りも見せず、嬉しそうに微笑んで抱き返してくれた
その場にいた親父以外はめちゃくちゃ驚いてたけど
そしてパーティーが始まった
ソ連は色々用意してくれていて、ピザとかパスタ、ローストビーフに俺がめちゃくちゃ好きなハンバーガー!!めちゃデカ!!
お菓子も手作りで、ショートケーキにチョコケーキ、フルーツタルト、チョコチップクッキー!
全部美味い!!
その後、他の奴らが用意したボードゲーム、カードゲーム、テレビゲームをして盛り上がった
数時間くらい遊んで、そろそろお開きって時に俺へのプレゼント渡しが始まった
めちゃくちゃ貰って嬉しかったんだけど、何故かソ連からは何もなかった
その後、みんなでソ連の部屋の掃除をして、全部片付いてから俺以外の奴らは帰って、俺とソ連二人っきりになった
なんかめちゃくちゃ緊張するんだけど…
『俺からのプレゼントがまだだったよな
はい、これ
俺が入院中、腕時計が壊れたって言ってたろ?』
「えっ、あれ言った事覚えててくれたの!?」
『ん…』
コクンとソ連が頷く
あ”ぁ”ーー…可愛いっっっ
そのプレゼントを受け取り、俺はソ連に抱きついた
「本当にありがとう!!
俺、ソ連が生きてくれている事でさえプレゼントなのに…
本当に、本当にありがとう!!」
『ふふ、アメリカは本当に大袈裟だな…』
そう言って優しく微笑むソ連
その顔を見て、俺の中で決心がついた
「あのさ、ソ連
付き合おうって言った時、一つ言い忘れたことがあるんだけど、いいかな」
真剣な眼差しでソ連を見つめる
ソ連はコクと頷いてくれた
俺はプレゼントを机にそっと置き、ソ連の手を取る
そして、口を開く
「”結婚を前提として”、俺と付き合ってください」
そう言った瞬間、ソ連の顔が赤くなった
そして、初めて俺の前で涙を流した
『いいぞ…』
そのまま俺はソ連に抱きつかれ、初めてソ連からのキスを受け取った
今日は最高のプレゼントを貰った
その日は俺の家までソ連が送ってくれた
俺が家に入る前に、またね、のをキスをした
ソ連はキスをするたびに顔を赤くする
そんなところも可愛いな、と思いながら俺はソ連にもらったプレゼントを片手に持ち、他の国から貰ったプレゼントが入った袋を片手に持って家に入っていった
Happy end.
Thank you for reading!
コメント
3件
おめでとう(っ'-')╮=͟͟͞͞祝.*・゚
何だこの幸せすぎるハッピーエンドは...!!本当に微笑ましく可愛いすぎるんだが...??最高でした、ありがとうございます...
もう最終回…本っっ当に最高な作品有難う御座います!!うぉぉ。俺、ソ連とアメの子供かペットになりたい…これはマジで何周でも出来ますぞ))