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私の初恋は、まだ続く
太陽がギラギラし、セミが鳴いている、そんな日の事だった。
その日私は家族と川にバーベキューしに行っていた。火をつけるために必要な木の枝を私は探しに少し歩いた。
私が恋に落ちたのはその時だった
歳は私と同じくらいだろうか、白いノースリーブを着た男の子が岩の上に座っていた。
その子は私が近くにいるのを気づくと、ニコッと眩しい笑顔で笑いかけてくれた。
私は喋りたかった、少しでもいいから仲良くなりたいと思った
「ねえ、明日もここにいるの?」
とっさに出たのはそんな言葉だった
我ながらなんて最悪な1言目だ、初対面の人にそんなの聞かれたら困るし怖いに決まってる
少年は困ったような顔をした後、笑ってこう答えた
「5年後、5年後ならいると思う」
ピピピ・・・ピピピ
カチャ
「、、、またこの夢」
あれから毎年と言っていいほどこの夢をみる
あの会話どこでしたのか覚えてない、けどいつのことかは忘れてない。いや忘れちゃいけない気がした。
今日であれからちょうど4年目、あと1年で5年後になる。それまでにあそこがどこだったのか探さなくちゃ。あ、お母さんなら覚えてるかな!
ドタドタッ
私は急いで階段をおりた
「お母さん!」
「どうしたの凛花、朝からそんなに慌てて」
私もなんでこんなに必死になってるか分かんない、けど一刻も早く知りたかった
「4年前、家族で川にバーベキューしに行ったの覚えてる?」
「あー、行ったわね、凛花あの時小学生だったのによく覚えてるわね」
まぁ、あれから毎年夢に出てくるもんだから嫌でも覚えちゃう
「まーね、あの川どこか覚えてる?」
「あー、どこだったかしら確か長野県だったのよねー」
「ごめんなさいね、それ以外覚えてないわ。写真なら沢山あるわよ、みる?」
写真なんか見ても意味ないよ、場所が知りたいんだもん
「大丈夫ありがとう朝からごめんね」
それだけ言って私は学校の準備を始めた