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心的外傷後ストレス症、通称PTSD。
“トラウマになる圧倒的な出来事を経験した後、日常生活に支障をきたす。”
検索に出てきた文を何度も読み直した。
じめじめした空気の今日、中学で初めて学校を休んだ。
そして、愛用のpcで鳴咲先輩のことを調べていた。
それは鳴咲先輩に会う前、別の先輩から、聞いた話だった。
鳴咲先輩は、今でこそ学校内でも問題になる程の不良だ。
でも、昔の中学時代は一切違ったらしく、寧ろ心配になる程だったという。
ずっと不登校で、親からも連絡は一切つかない。
親は俗に言う毒親、現在は祖父母と暮らしているらしい。
詳しいことは知らない、何があったのかは。
そんなことを聞かされた当時は、関わらないからいいやと思っていた。
でも、昨日干渉した。
そして、傷つけてしまった。
鳴咲先輩はあの後屋上から消えたっきり、学校に来ていない。
先輩のことを何か知れれば、、、ッ。
「、、、20××年のニュース、虐待、中学生、、」
大量の情報網を手探ってニュースやブログを漁った。
そこで、一つのブログを見つけた。
「『英才教育(打ち切り)一から十まで体に叩き込ませます。』、、、これに写ってる子供って、、、ッ」
間違いない、鳴咲先輩、、、。
そして、一緒に写っているのは鳴咲先輩の実の両親。
恐らく、教育と題してDVなどの行為をしていたのだろう。
化粧などで隠しているが、傷の跡がくっきり残っている。
さらに読み込めば、DVどころか性行為まで行っていたようだ。
「嘘、、、ッ。」
信じたくなかった。
でも、これが現実なんだ。
鳴咲先輩は、どうして、、、。
ピンポーン。。。
雨音が響くほど静かな部屋にインターホンが鳴り響く。
今日宅配なんて頼んだっけな、、、。
そんなことを思って玄関の扉を開ける。
「ッ、、、マシロ。」
「鳴咲、、、先輩、、、ッ?」
そこに、先輩はいた。