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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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朝日が差し込みそれで目が覚めた

「フワァー…」と少し情けない欠伸をしてリビングへ行くと珍しくオーター様は休みでワースさんが居なかった

ユキ)あぇ…ワースさんは…?

オーター)友達と出かけると言ってさっき出ていったぞ

ユキ)ふぇ…

オーター)な、泣くな泣くなすぐに帰ってくるから

ユキ)んぅ〜…ほんと…?

オーター)あぁ、本当だ

ユキ)じゃあ待ってる…

オーター)(これは…今度ワースが出掛ける時にユキも連れて行って紹介してもらうか…ついでに良い刺激になるだろ)

昨日の残りのおかずとパンを食べて色々済ませてのんびりしていると扉が開き「誰かな〜?」と呑気に考えているとワースさんの声が聞こえその後ゾロゾロと足音が聞こえた

ユキ)お客さん…?

気になってひょこっと顔を出すとワースさんがお客さんを連れていた

ワース)ただいま、ユキ

ユキ)わ、わーしゅさん…あの、お、お客様が…いっぱい……

近寄れず顔だけを出してじーっと見ているとピンク髪のツイテンテールの女の子が私に気づいて「もしかして噂のユキちゃん!?」と言って近付いてきた

??)私ラブちゃん!ユキちゃんのことはワースから沢山聞いてるよ!

ユキ)ふぇ…え、と…えと……わ、わーしゅさんぅ…

パニックになってワースさんのところへ行きワースさんを抱き締めるとポンポンと頭を撫でられ「ラブ、あんまりユキを困らせてやるな」と怒った

ラブ)う、うーん…いきなり来て困っちゃったかな…

ワース)悪いな…俺と初めてあったのも大体こんなもんだ…ちょくちょく顔を出せば慣れるはずだ

??)や、やはり押しかけるのは良くなかったんじゃ…ストレスとか…

ユキ)ひぇ…お、お面さんいやぁ!!

??)う、うーん…

ワース)わ、わかったわかった…とりあえず落ち着こうぜ?な?

玄関でザワザワとしているとオーター様が「ユキ」と私を呼んでオーター様の所へ行きオーター様を抱き締めた

ユキ)怖かったぁ…お客さんいっぱい怖いぃ…

ワース)やっぱ1人ずつ連れて来るべきだったか…

オーター)ユキ、怖くないからちゃんとワースの友達を見ろ

ユキ)怖くない…?本当です…?

オーター)あぁ、ほら

オーター様にクルッと向きを変えられ少し顔を嫌がらせながらも見るとラブ…さん?が「カワイィ〜!!」とさらにべた褒め

ユキ)えっと…えっと…お、オーターしゃまに…買われた…ユキ…でしゅ……

オーター)偉いな、ユキ

ユキ)ほんと…?

オーター様に優しく頭を撫でられ嬉しくて笑うとお面さんがしゃがんで「怖くないならこっちに来ませんか?」と優しく声を掛けられオズオズとしながらもお面さんに近づくと優しく頭を撫でられた

ユキ)お面さん…優しい人……?

??)そ、うですね笑(多分)優しい人ですよ

ユキ)!!お面さん…えっと…ごめんなしゃい……

??)謝れて偉いですね、私はアビスです、初めましてユキさん

ユキ)アビス…さん?

アビス)えぇ、偉いですよ

ユキ)!!

アビスさんはお面をしていても優しい雰囲気を感じ取って私はすぐにアビスさんに懐いた

ユキ)エヘヘ

アビスさんの膝に座りニコニコ笑っているとオーター様とワースさんが羨ましそうな顔をしている

あと他の人も

ワースさんのお友達に自己紹介をしてもらい少しオズオズとしながらも接しているとワースさんが「ユキを学校に入れるんだが…俺がユキから目を離している間、頼んだ」とお願いしていた

ユキ)アビスさんアビスさん!私学校初めてです!

アビス)おや、そうなのですか?楽しみですね

ラブ)学校が…初めて?さっき、買われたって聞いたけど…もしかして…

ワース)察しの通りだ…兄貴が落札したんだ

ラブ)事情があるんだねぇ…

ワース)兄貴曰く「物心着く前から捨てられて施設で育てられた」だとよ

オロル)深い過去があるんですねぇ

アンサー)それに加えて…この親バカみたいな甘やかし…

2人)親バカ…?

アンサー)いえ何も…

ユキ)??エヘヘ

アビス)この子は本当に人懐っこいですね…

奴隷の私はある人に買われた

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