テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
なんか意味わからないと思うけど雰囲気で読んでね
ヤンデレ…なのかな?
またまた共依存ぽいです
あと菊が社畜
私は夢が好きだ。
夢と言っても、寝てる時に見る夢の方だ。夢は現実のいやなことも飲み込んで全て忘れさせてくれる。
例えば失敗して怒られたりや、間違えて恥ずかしい思いをしたことなど、それが全て忘れられる夢は最高だと私は思う。
そう…この前なんか、眉毛はすごいのにお顔がとてもよろしい方が夢に出て来てとても素敵でした。
そう考えながらも私は今日も、憂鬱な気持ちを抱えながら会社へと向かっていく。
この生活はいつまで続くのだろう。それでも、今の私には夢がある。
大丈夫。そう、大丈夫。
「おはようございます」
「菊ちゃ〜ん、Bonjour!」
いつものように挨拶をしていつものように自分の席へと座る。
その自分の席には、昨日まではなかった山があるのだが、こんなのもいつも通り。
はぁ、と小さく溜息が思わず漏れ出てしまう。
あぁ、まだ上司が来てなくてよかった……
すると、自分の隣のフランシスさんが申し訳なさそうに声を出しながら、眉を下げてこう言う。
「ごめんねぇ…俺も菊ちゃんが来るまでに少しはやったんだけど、さすがに終わらなかったよ」
そう言うフランシスさんになんだか罪悪感が湧いてしまって、思わず少し大きな声を出して否定をする。
「い、いえ!やってくださっただけで嬉しいですよ」
「もー、菊ちゃん優しすぎ!なんかあったらお兄さんにちゃんと言うんだよ?」
「ふふ、はい」
そのフランシスさんの優しさに触れ、少しだけ元気を出す。
上司が来るまで、やりたくもない仕事を淡々とやっていると、いつも通りとても遅刻しているのに謝りもせず、会社へと入ってきた。
…知らない人を連れて。
みんなその連れてこられた人に見覚えがなく、少しざわっとしたが、すぐに静かになった。
すると、上司がそんなみんなの気持ちに気付いたのか気づいてないのか知らないが、説明を始める。
「あー今日からこの会社に入ることになったやつだ。…まぁ、なんだ、適当に自己紹介しろ」
いくらなんでも適当すぎません?あの人。
そう振られた金髪の人は、口を開く。
「アーサー。アーサー・カークランドだ。イギリスの会社からここに来るように言われた」
「よろしく頼む」
外国の方…ですか。それにしても、イギリスって…なぜ?フランス出身の方はいますけど…
ていうか顔が良い。
「教育係は〜…本田、よろしく」
「へっ?は、はいっ!」
思考の海に沈んでいた私は、急に話しかけられて変な声が出てしまった。
まぁ、いつものことなのですれけどね…
そんな私を同僚達は同情のような眼差しを向けてくる。
うぅ…外国の方となんて話したことないですよ……
フランシスさん?あの人は別です。
項垂れている私をものともせず、カークランドさんは私の座っている席のところまで来て、こう言った。
「よろしくお願いします。本田…さん?」
「は、はい。よろしくお願いします、カークランドさん」
そう私に言われた彼は、その綺麗な顔をほころばせた。
「い、イケメン……」
「?Thanks」
「あーさーさぁん……」
「菊…その、飲み過ぎじゃないか?」
数日ぐらい経った後、私達はとても仲良くなっていた。
アーサーさんはツンデレで、それでもさすが英国紳士、と言いたくなるようなかっこよさがたくさんあった。
いつのまにか苗字呼びも辞め、名前で呼ぶようになり、あの頃よりはとても仲が良くなった。
今日は会社の帰りに飲みにきている。
いつもの鬱憤が溜まりに溜まって、お酒で発散してしまうのは私の悪いところだ。
そんな私を、アーサーさんはいつもよく心配してくれている。
「あーさーさんものみましょうよぉ〜…」
「俺はいい。菊を介抱しないといけないからな」
「そう、れすかぁ……」
「ん〜………すき、です…」
「…っは?」
動揺を声に出して、目を丸くする。
アーサーが聞き返す暇もなく、すーすーと寝息をたてて、台に突っ伏しながら寝てしまった。
なんだか生殺しな気分になったアーサーは、はぁ〜…と長くため息をつく。
「なんっだよ……」
自身の綺麗な金色の髪を手でくしゃりとし、こう呟いた。
「…俺も好きだよ、ばか」
その頃、そんなことを言われてるとも知らない菊は、幸せそうに笑っていながら寝ていた。
ちゅんちゅんと朝の鳥が目覚ましのように鳴いた。
その鳴き声で起きたわけではないが、菊はふわふわな気持ちのいいベットの敷布団の上で目を覚ます。
「んぅ…」
「…菊?起きたか?」
「ん、あーさー、さん……?おはよう…って!?」
ここで目が冴えた。
「なっ、なんで私がアーサーさんの家に!?」
驚きのあまり、勢いよく寝ていた体を起こす。
そんな私の様子にアーサーさんは面白く笑った。
「ふはっ、あの後酔い潰れたのはだーれだ」
「うぅ……私、です」
「Great、よくできました。」
なんだか恥ずかしくなり、顔を背けると、ベットの近くに立っていたアーサーさんがいきなりベットに入ってきた。
「あっ、す、すみません!すぐ降ります」
そう言ってベットから降りようとした菊の手首をまるで行かせない、という言っているかのようにギュッと掴んだ。
「いい。ここにいろ」
「は、はい…」
大人しくまたベットに座ると、アーサーはそっと腫れ物に触れるように菊の頬へと手を添える。
その様子に菊はなにがなんだかわかっていないようで、少し顔を赤らめるだけだった。
「あの…どうしました?」
「……菊。」
「はっはい!」
「…俺のこと、好きか」
目を丸くする。
突然の質問にどう答えれば良いかわからず、顔を真っ赤にしながらぐるぐると考える。
「えっ、と…」
「俺は菊のことが好きだ。ずっと、ずうっと。」
頬に手を添えられているため、顔を背けることもできず、真剣な顔をしているアーサーと目があってしまう。
綺麗な深緑の瞳の奥には、隠しきれない欲情がぐるぐると渦巻いていた。
「あ、う……」
「ん?」
「すき、です…アーサー、さん…!」
興奮が抑えきれないように、目を細めにこりと微笑んでいた。
「ああ。俺もだよ」
「愛してる。菊」
ちゅ、可愛らしい音をあげ私の頬へとキスをした。
ああ、なんて夢見心地な気分なのでしょう!
「…ねぇ。最近菊ちゃん来てないけど、知ってる?」
「あ?俺が知るわけねぇだろ。体調不良とかじゃねぇのか?」
「…そう。」
「……アーサー。」
「…」
「変なこと、してないよな?」
「……ははっ、俺が菊にそんなことすると思うか?」
がちゃりと帰ってきた音がする。
「アーサーさん!おかえりなさい」
「ああ、ただいま。菊」
いつもの恒例のおかえりのキスをする。
「ちゃんと良い子にできたか?」
「はい、あ、今日は肉じゃが作りましたよ!」
「1日の疲れが取れるな。ありがとう、菊」
「いえいえそんな!私、何もしてないので…」
「お前がいるだけで仕事が楽になるんだ。俺の愛おしいDarling。」
唇に柔らかな感触がしたのも束の間、くちゅりと恥ずかしい音が私の鼓膜を震わせる。
「ん…」
その暖かさを逃さないように、首へと腕を伸ばし抱きつく。
「っは……Don’t look at anyone but me。(俺以外見るな。)」
その言葉に応えるように、そっとキスをした。
全然生かしきれなかった設定↓
あくま朝が菊の夢の中に入ったときに一目惚れして人間になりすまして菊の入ってる会社に入ってきて菊と接近して仲良くなって監禁する
悪魔要素どこ?って感じですよね。
ちなみに世界のお兄さんは菊の同僚です
英国紳士してる朝が好きなんだよ!!!