僕らはまだ死にたくない!!
第17話.似た人達.
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⚯˶目線
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皆と遊んで居たら?
と西に言われて数十分経った。
未だ入る事の出来ない扉の前でただただ
時が過ぎていく。
⚯˶「…かっこわる……。」
少し目に涙を溜めながらそう呟く。
もう部屋に帰ろうか。
そんな事だって考えている。
この扉の先で。関係の無い子達が。
勝手な都合で連れてこられ、
閉じ込められている。
⚯˶「…どうしたらいいんだろ……。」
正直言ってこんな事をして戻ってくる事は
ない。確実に。
そういえばなんでこんな事始める事に
なったんだっけ……。
最初は……。
自分で来てもらってた。
やりたい人が来る。
そんなシステム。
でも…。…ぁーあ。駄目だ。思い出せない。
覚えてない。そんなにも沢山の人達を
犠牲にしてたのか…。
自分で自分が嫌になる。
??「…っ!!█…」
🫖𓈒𓏸「どーしたの?部屋の前で突っ立って。」
⚯˶「…別に……。」
そう言って目を擦る。
🫖𓈒𓏸「…そんな考え込まなくても大丈夫だって。行ってらっしゃ〜い。」
⚯˶「…え?」
そうして部屋に押し込まれた。
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🫖𓈒𓏸目線
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目いっぱいに涙を溜めていた██。
また沢山考え込んで居たのだろう。
全く。
何でこんなにもこの姉弟は似ているのだろう。
🫖𓈒𓏸「…で?何してんの?((圧」
今バレる訳には…。
そう言って居たのは誰なんだろうか。
そう目で訴える。
🎐🫧「ぁはは〜…笑」
目を逸らすな。目を。
本当に目を逸らせない。
🫖𓈒𓏸「トイレって言うから来たのに…。」
もうバラしてしまえよ。
そう目で訴える。…が、悲しげな表情の寿葉に
伝える気は無い。
🎐🫧「…緊張してる?笑」
もう話題を逸らし、
ニヤニヤと煽ってくる寿葉。
🫖𓈒𓏸「…誰に言ってんの?」
少しイライラとしながら言葉を放つ。
🎐🫧「…それもそうかぁ〜。」
安心する〜。
なんて言ってニコニコとする寿葉は気づいてないだろう。
自分の手が震えていることなんて。
🫖𓈒𓏸「誰がやると思ってんの?安心しとけ馬鹿。」
はっとする様な顔をする寿葉に少しスッキリする。
今はこっちに集中〜!!
なんて…別に寿葉は何もしないでしょ。
そう反論しながら部屋へと向かった。
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⚯˶目線
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西の奴め。部屋へと押し込みやがって。
後で絶対にしばく。
そう思いながら恐る恐る部屋の中を見る。
驚いた顔をしながら警戒をしている2人。
後1人は言わずとも……。ね。寝ている。
自己的に寝ているのか。
強制的に寝かせられているのか。
まぁ今はどちらでもいい。
🧸*̩̩̥「…ん?((困惑」
うん。分かる。困惑するよね。
今僕もよく分かってない。
急に押し込まれたから。
🌙.*·̩͙「…ほぇ。」
いや。もう、どういう状態の顔よ。それ。
なんか…ね。うん。…うん。
自己解決しちゃったじゃん。
🧸*̩̩̥「…ぇと。なんの御用でしょうか。」
🌙.*·̩͙「…はっ!!もしやk…」
🧸*̩̩̥「…んっ!!」
月海さんが何か言おうとした瞬間。
紅玲葉さん…いや。この中では玖音さんか。
玖音さんが月海さんの口を抑えた。
🌙.*·̩͙「…んぐ。」
話せなくて困惑している月海さんを置いて
玖音さんはこっちを検索する様に
見つめてきている。
…やっぱり。こうなるよな。
認められるよりマシだけど…。
やっぱり部屋に閉じこもっていれば良かった。
せめてもで、空気感作りだけでもしていけ馬鹿。
本当に意味が分からない。
🧸*̩̩̥「…。」
考え込む様に腕を組んでいる玖音さん。
はっ!!と何か気が付いたように見えた
玖音さんはニコリと笑い話し始めた。
🧸*̩̩̥「私は紅玲葉ちゃんの中の玖音です。
んと…。寺西さん…?」
🌙.*·̩͙「へらうひひゃない?」
…まだ口抑えられてたんだ。
🧸*̩̩̥「…ぅわぁ!!すみませんっ!!」
慌てて手を退ける玖音さん。
🧸*̩̩̥「んと。寺内さん。自己紹介とかしません?」
此処で集まったのも何かの縁ですし…。
そう照れながら言う玖音さんは何処か姉さんと
似た雰囲気を纏っていた。
⚯˶「…嫌じゃ…ないの?こんな奴…。」
僕は君達を拉致して監禁をしているのだ。
そう言うと驚いた様な顔をした。
🌙.*·̩͙「…確かに拉致と監禁してるけど…。」
🧸*̩̩̥「事情があるんですよね?」
なら別に大丈夫ですよ笑
なんて、まるで最初から打ち合わせしていた
かの様に息ぴったりな2人。
つくづく似た人達だ。
こんな奴にまで優しくして。
なんでそんなことが出来るんだよ。
そう思ったら何故だかとても涙が出てきた。
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