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「血魂」(けっこん)
・お話が進むごとに、血の表現等が出てきます。ご注意ください。
・ご本人様には決して関係ありません。
・映画「カラダ探し」を参考にしております。
以下の事を読めた人は、下にお進みください。
mtk side
「ふぅ〜…できた!」
「……どれどれ、…あ〜、タマシイ探し?笑」
ポテチをむさぶりながら僕が書いた七行ほどの簡単な説明の怪談話を読む若井。
僕達は高校生。オカルトとか怪談とかが大好きで、三人で運営しているとあるクラブがある。
「ねぇ、タマシイ探しってめっちゃ怖そうだよね〜、殺されてももう一回朝からって…」
こいつは風磨。僕はふまくんとか、ラフに呼んでいる。
そう、タマシイ探しは、全員が殺されたら同じ日付の朝からもう一度始まる。
七才ぐらいの小さな女の子のタマシイを探す、まるで現実世界にはないゲームみたいで恐ろしい。
「いや、俺はタマシイ探し、してみたいけどな〜笑」
「いや、若井何言ってんの…怖いでしょ」
「まぁまぁ!そんな話は置いといてさ、今週の土曜日、三人で出かけない?!」
僕は対して初対面の人に話しかけることが出来ないから、友達はこの二人だけ。
特別な感じで、いいでしょ?
「出かけるって、どこ行くの?」
若井が訪ねる。そうだ、出かけると言っても、範囲が広すぎる。
特定の場所を言ってもらわないと、何故だか気分が上がらない。
「ん〜、ショッピングモールとかは?色々買い物出来るし…」
「…俺は賛成!元貴もそうだよね?」
「うん…僕も賛成、!!」
「よっしゃ!じゃあ決まりね〜!笑」
ふまくんは土曜日、明日を楽しみにるんるんとしながらパソコンに文字を打ち込んでいく。また違う怪談話だ。
若井はポテチを口に運びながら一枚の紙を見る。書き終わった怪談話を掲示板に貼るみたい。
僕はと言うと、タマシイ探しの噂が書き込まれているサイトに目を通す。
へぇ…タマシイは七つ探さないと永遠に日付が変わらない、ね〜…
「…俺掲示板に貼ってくるね〜、」
若井は僕達がいつも集まっている理科室から姿を消した。
理科室の中にいるのは、僕とふまくんだけ。
「ねぇ、ふまくん〜、?」
「ん〜?なに〜?」
僕はふまくんに喋りかける。
「タマシイ探しのこと、どう思う?」
「何その質問笑……まぁね、ゲームみたいで楽しそうじゃない?笑」
二人共変な人だ。タマシイを集めるまで終われない、まるで地獄みたいなのに。
僕はげっ、と虫を見つめるような眼差しをふまくんに向ける。
「…変な人〜、絶対怖いよ…!!」
「えぇ〜、」
「…おいっ!!聞け聞け!大ニュース! 」
若井が息を荒くしながら理科室の扉を勢いよく開ける。
僕はびくっと驚いてしまって、机においてあった紙がどたどたっと、落ちる。それも何十枚も。
「あ〜あ〜あ、もう若井ったら、強く開けすぎなの!」
ふまくんは呆れたように床に落ちた紙を一枚一枚と拾い上げる。
若井は「ごめんごめ〜ん笑」と、笑いながらふまくんと一緒に紙を拾う。
「っ…ごめん、びっくりしちゃった…」
僕もしゃがみ、紙を拾い始める。
拾い終わったあと、「で?どうしたの?」と椅子に座りながら若井を見つめる。
「あ!あのな!山田と藤原がキスしてたんだよ!!」
「……な〜んだ、そんなこと?笑」
「…えっ、ちゅ〜、してたの、あの二人…っ、!!//」
ふまくんと僕で全然反応が違う。
ふまくんは「またかぁ…」と思うように笑う。対して僕は、キスした側でもないのに耳と顔が真っ赤になる。学校でキスなんて…、!
「な〜に、元貴、キスとかしたことないの〜?笑」
ふまくんが僕をからかってくる。若井もニヤニヤし始めてきている。
やだ、こんな…
「あ、当たり前じゃんっ…?!逆にしたことあんの?!//」
「そりゃ〜あるでしょ?笑」
「元貴がキスしたことないなら俺が元貴のファーストキス奪っちゃお〜!」
若井がどんどん近づいてくる。
「ねぇっ…ふまくん…止めてよ、//」
ふまくんは「や〜だ、笑」と言い僕たちを見つめるだけ。
僕が逃げればいい話なんだが、うまく歩けなくて逃げれない。
遂にとうとう若井に所謂、壁ドンというものをされてしまった。
「やっ…ガチでば…かっ、!!//」
「はい、ちゅ〜、笑」
強く目を瞑ると、唇ではない冷たいものが唇と触れる。
僕の唇に触れたものは、一枚のポテチだった。
若井は「騙されたな」と心の中で思っている顔をしている。所謂ずっとニヤニヤしてる顔。
「……ばか、!!//」
「ガチでキスなんかするわけないじゃん、恋人になってからな〜!笑」
「ちょっと恋人になる前提なのやめて〜、笑」
僕は一枚のポテチを口に運びながらぐちぐち文句を言う。
僕はタマシイ探しを詳しく調べて早く掲示板に貼らなきゃなのに…
再び椅子に座りパソコンに文字を打ち込んでいく。
「…元貴が怒っちゃった〜、若井謝りなさいよ〜!笑」
「ん〜、元貴ごめんねぇ〜?笑」
「…うるさいし、!!もう僕帰る!!」
パソコンを閉じて鞄を手に持ち、理科室の扉を開けてドンッと強く閉める。
う〜ん…もっと一緒にいたかったな…
明日会えるしいいか、と僕は石ころを蹴りながら家に帰った。
「ん…っ〜…」
午前八時頃に僕は起床する。
起き上がり、軽く欠伸した後、ベッドから離れ洗面台へ向かう。
集合は午後十二時頃、ショッピングモール集合だ。
それまでに朝ご飯とか、終わらせておかないとな〜…
僕は歯磨きをしながらぼ〜っとする。
「ふぁ〜…ねっむ……」
にしても眠い。ここで二度寝しちゃうと集合時間に間に合わないから……
歯磨きを終え、朝ご飯の準備をしにいく。
その前にテレビを付けると、丁度僕が毎日見ている「あんぱん」がやっていた時間帯だった。
あんぱんを堪能した後、僕は冷蔵庫を開ける。
「…サンドイッチでいいや」
冷蔵庫にたまたま入っていたサンドイッチを手に持ち、椅子に腰を掛ける。
「いただきます」
サンドイッチを頬張る。
頬張っていると、若井から連絡が来た。
「元貴〜、昨日のごめんね」
「別に気にしてない」と爽やかに連絡し返した。 本当はめっちゃ気にしてるし忘れないけど…
はぁ…やっぱり二度寝して忘れちゃお。
僕は寝室に向かい、就寝した。
「…ふぁ、……今何時〜…」
携帯を開き、時間を見る。 そしたらなんと午前十一時半で、もう出なきゃいけない時間だった。
僕は急いで服を着替え、髪の毛をセットする。
服は青デニムにニットポロ。髪の毛は七対三に分けて軽くワックスをつける。
そして黒縁メガネを掛け、急いで駅に向かう。
ここからショッピングモールはほんのすこ〜し遠くて、電車で向かわないと間に合わない。
十一時五十分発の電車に乗って、少し安心するようにため息をつく。
「これ間に合わないな〜…」
fum side
「ねぇ、元貴遅くな〜い?」
「ね〜…寝坊でもしちゃったのかな」
俺はショッピングモール前で若井と一緒に元貴を待っている。
今の時間帯は、十二時十分。いつも元貴は十分前に集合場所に着く人だから、少し違和感を覚える。
「…はぁっ…はぁ……ごめん、寝坊しちゃった…」
元貴がこちらへ走ってきた。やはり寝坊だった様子。
にしても、服装可愛いなぁ〜…俺達のためにこんな可愛い服装にしてくれたのか。
「全然いいよ、じゃあ楽しもうぜ〜!笑」
若井はにこにこしながらショッピングモールに入っていく。
俺は「行こ?」と元貴の隣に歩き、ショッピングモールに入っていった。
休日は人が賑やかで、がやがや色んな声が聞こえる。
「みんなってもうご飯食べた?」
「俺食べてな〜い」
「ぼくも、!!」
どうやら全員食べてないらしい。勿論俺も食べてなくて腹ペッコペコ。
近くにはフードコートも沢山あり、ここで食べても良さそう。
「じゃあ近くで食べようよ、もうお腹空きすぎて死にそ〜笑」
「お、行こ〜ぜ!」
俺達はフードコートの方へ向かっていった。
ラーメン、餃子と、いろんな種類がある。
俺と若井が選んだのは味噌ラーメン。そして元貴は軽くでいいと、サラダを頼んでいた。
そんなんで本当に足りるのかよ…と、若井も絶対思ってるはず。
「いただきまぁ〜す、!」
元貴のが先に来て、先に食べ始める。女子みたいに一口がクソ小せぇ。
なんだそれ、ちゃんと味すんのか?
「……なに、ふまくん」
食べる口を止めて俺を見つめる元貴。
おっと、無意識に見ちゃってた…
その時、ぶるぶると準備ができたら震えるミンティアケースみたいなやつが震える。
「…なんでもない、笑」
俺は立ち上がり席を離れる。
味噌ラーメンを何故か!!若井の分も一緒に受け取って席に戻る。
「はい、若井どうぞ〜」
「さんきゅ〜っ、笑」
若井は割り箸を割り、手を合わせて食べ始める。
俺も遅れて食べ始める。なんだか静かだ。
今更気づいたけど、さっきから元貴の口数が少ない気がする。
「…ねぇ、元貴元気なくない?どうしたの」
「……ん、え…だって……寝坊して、遅れちゃったから…」
「え?別に気にしてないよ、俺ら何回も寝坊したことあるし、ね!若井?笑」
「そうだって、考えすぎだよ、俺ら怒ってないから!笑」
どうやら寝坊したことに罪悪感が凄く湧いていたみたい。
「…そっかぁ…」と元貴は言って、またサラダを食べ始める。
俺らが元気出させてやらないとなぁ〜…
はい4000文字ですどうにかしてくれよ
頑張ったよオレ!!だからいいねちょうだい?
2000はくれないとオレ病む!😾(?)
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コメント
1件
やぁ…凄いー、