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ベラの恋の悩みを相談し終えた後、フィンランドが家を出ようとしたとき、
ロシアが何気なく、でも確実に意地悪な一言を放った。
「おい、フィン……あのベラの恥ずかしい話、ついでにお前に教えとくか?」
フィンランドは振り返り、にっこりと微笑んだ。
「え、恥ずかしい話って、どんなの?」
ロシアはちょっとしたイタズラ心で、完全に暴露モードに入る。
「あのな、妹がさ、エストニアに片想いしてんだよ。もちろん、バレないように悩んでるんだけど、なかなかうまくいかなくてさ。」
フィンランドはすぐに反応した。
「おお、いいじゃん! でもそれはちょっとドキドキしちゃうね!」
ロシアはさらに続ける。
「まぁ、それだけじゃなくてな……実は、昨日、ベラがエストニアに告白しようとして、顔真っ赤にして震えてたんだよ。」
フィンランドの目がキラリと光った。
「うわっ、マジで!? それはちょっと可愛いじゃん、妹さん。」
ロシアはその様子を見て、内心でどこか満足げな表情を浮かべている。
「しかも、なかなかうまくいかなくて、あんなにグズグズしてたのを見て、俺ちょっと笑っちまった。」
フィンランドは大きな声で笑った。
「いや〜、妹さん、めっちゃ可愛いな! そんな一生懸命なとこ見ると、応援したくなるよ!」
ロシアはフィンランドの反応にちょっと驚きつつも、嬉しそうに言った。
「まぁ、そうだろ? あいつ、ちょっと鈍感すぎるとこもあるけどな。」
フィンランドはさらに追い打ちをかけるように言う。
「それにしても、妹さん、エストニアに告白して、震えてたんだ。ああいう瞬間って、めっちゃいいよな〜。ちょっと萌える。」
ロシアは顔を赤くしながら、フィンランドの言葉に思わずツッコミを入れた。
「おい、お前、なんでそんなに興奮してんだよ……」
フィンランドはにっこり笑って、肩をすくめる。
「だって、そんな純粋で一生懸命な妹さんの姿が可愛いじゃん? それを見て、どうしろって?」
ロシアは頭を抱え、軽くため息をついた。
「……こんな話、俺の妹に関して教えんなよ。」
フィンランドは軽く手を振りながら、部屋を出ようとした。
「いいじゃん、ロシア。妹さんの恋愛事情、面白いじゃん! でも、これ以上教えてくれたら、ますます応援しちゃうよ?」
ロシアはもうその言葉を聞いた時点で、何も言わずに振り向く。
「帰れ。」
フィンランドは冗談めかして笑いながら、最後に一言。
「でも、妹さんが頑張ってるの、俺は応援するぜ!」
その後、フィンランドが去ったあと、ロシアはしばらくその場で立ち尽くした。
完全に暴露したことに後悔した様子のロシアだったが、
妹の恋を見守る気持ちと、フィンランドの反応に少しだけ癒されていた。