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この話前回とは裏腹にシリアス展開になりますりほのぼの要素などないです!

でもそっちのほうが書いてて面白いので、シリアス展開っていいですよね☆

それではどうぞ!





























































〈💚side〉

💚「………わ、わぁ………妖精が…いっぱい…」

同クラ「妖精の方が人間より少ないんだ…この学校」

同クラ2「まぁ、ここら辺は人間の学校ここしかないからな。必然とここに集まるんだろ」

同クラ「ここ偏差値高いんだよまじで…どれだけ苦労したか」

💚「まぁ入れてるからいいじゃん?」

同クラ「頭良い奴に言われても嬉しくなんねぇよ!」

同クラ2「お前が極端に低いだけだと思うけどな」

同クラ「ゑ?」

💚「(……見渡せば視界に絶対妖精や人間が映る、俺妖精ってバレないかなこれ?)」


現在、人間と妖精の混合学校のグラウンドには全校生徒が集まっている。

何故こうなっているのかというと、この学校の1番大きな行事「妖精人間混合学習」が行われているからだ。

この混合学習はその名の通り人間と妖精が一緒に勉強したり運動したりお昼食べたりと、妖精と人間という違う種族間で過ごすというもの。そうすれば自然と妖精と人間も仲良くなるんじゃないかって魂胆らしい。


この学校は2種族間の壁を撤去のため、この行事を年1でしているらしいけど……効果は………察しの通りそこまでらしい。まぁでも当たり前な気がする。長年作られてきた壁を、たった1つの行事ごときで無くすなんてそんな簡単なわけが無い。


💚「(もっと大きなきっかけを作らなきゃ…こんな印象にも残らないような行事じゃなにも変わらないのにね)」

❤️「すちー…テクテク」

💚「あ、ひまちゃん」

同クラ「!…あ、妖精……」

❤️「チラッ……こいつらは?」

💚「俺の同クラ」

同クラ2「よろしく、すちから話しはよく聞くよ。めちゃいいやつらしいじゃん。俺も会ってみたかったんだよね。」

❤️「……妖精に友好的な人間初めて見た」

同クラ2「すちがあんだけ言ってんだから疑うほうがむずいって」

❤️「そ、そうか…よろしく」

同クラ2「ほらお前も」

同クラ「よ、よろしく……」

❤️「よろしく」

同クラ「………」

同クラ2「…あー……ちょっとこいつとあっち行ってくるから2人で話しといて」

💚「えっ?」

同クラ2「んじゃ行くぞ」

同クラ「お、おい待てよ!!」


同クラ2「おい妖精警戒する癖消せってボソ」

同クラ「俺だって仲良くしたいけど…慣れねぇんだよ妖精はボソ」

❤️「………………(あの2人………)」

💚「2人ともどうしたんだろう?」

❤️「…………まぁ気にしなくて良いんじゃね?」

💚「…それもそっか、」

❤️「はぁ…………」

💚「ため息が出てるよ」

❤️「ため息だって吐くさ」

💚「何かあったの?」

❤️「あー…この行事の開会式でさ、俺妖精の特待生だから人間生徒に向けて何か言わねぇといけなくなった。」

💚「えっ!?」

❤️「それで…言葉とか考えとけ、だと。まじでめんどくせぇ……人間にかける言葉なんか分からねぇし、俺から言われてもうぜぇと思うやつが大半だろ。」

💚「ん〜…でも王族からの言葉って考えると貴重じゃない?」

❤️「俺の存在を知ってるやつは妖精とお前だけな?人間は何も知らんよ」

💚「……え、じゃあ本当に意味ないじゃん。」

❤️「だろ?」

💚「まぁ……頑張ってね」

❤️「頑張る気力を出せと?」

💚「恥をかかないように考えるだけ考えるといた方がいいよ」

❤️「ならもう恥かいていいわ」

💚「どれだけ考えるの嫌なの……。」


先生「おぉ〜い!!!」

❤️「チッ…招集が…」

💚「まぁ…頑張ってねひまちゃん」

❤️「ん、じゃあまた。グループ同じだったら一緒回ろうな。」

💚「!…うん分かった!またね!」

❤️「タッタッタッタッ」

💚「………俺もそろそろ立ち話してないで、戻るか」


💚「2人とも〜」

同クラ2「あ、すち」

同クラ「すちお前グループどうだった!?」

💚「えっ?もう発表されてるの?」

同クラ「おん、ほら前のやつに」

💚「あ、本当だ……えっと5班かな」

同クラ「ぐわぁ違ったぁ!!!3班じゃなかったっ!!」

同クラ2「ちな俺2班」

💚「みんなバラバラだ。」

同クラ2「2班の妖精と仲良くできるといいな」

同クラ「俺も………俺も、頑張る」

💚「うんうん!頑張れ!」

同クラ「おし頑張るか」

同クラ2「お前チョロいな」

💚「それじゃあ一緒の班の人探そっかな〜」

同クラ「ま、まってお前ら一緒に探そ?」

💚「?…どうして?」

同クラ「陰キャ発動するから」

同クラ2「こいつどうしようもねぇ…」

💚「wいいよ、3人で探そう」

同クラ2「すち、こいつ甘やかしすぎじゃね?」


テクテク……

💚「いない…」

同クラ2「全くと言っていいほどいないな」

同クラ「嫌われた?」

同クラ2「3人だけ?」

💚「ピンポイントすぎでしょ……。」

先生「速く組んでくださーい!」

💚「わぁやばいやばい💦💦」

同クラ「これ俺等怒られるかな?💦」

同クラ2「あっち側行ってねぇし行こうぜ!」

同クラ「なら速く行こう!怒られたくねぇー!!タッタッタッタッ」

同クラ2「あ!お前そっちッッ!!」





同クラ「ドンッ!!!!!うっ…ドテン」

妖精「うぉ!?(よろめく)」

💚「わぁ💦大丈夫!?」

同クラ「いってぇ……」

同クラ2「お前が前を見ずに全速力で走ったから、この妖精にぶつかったんだろ!?」

同クラ「や、ややややばいかな…💦💦💦」

💚「速く謝って、ほら!!」

同クラ「あああのすいません!!💦」


妖精「あー別にいいよ…(振り返る)」


妖精「……!!!!!…」


妖精「………」

同クラ「あ、あの……どうしましたか?」


ぶつかった妖精は俺たちを見た途端、何かに気付いたかのように動きが固まり……こう呟いた。


妖精「……こうやってまた会うことができるなんて…奇跡だなぁ……?」

💚「???」

妖精「(帽子を脱ぐ)」


妖精は深く被っていた帽子を勢いよく脱いだ。

俺は脱ぐことは何もおかしくないと思っていた。だからその前までは、何も思ってなかった。何も起こらないと、面倒事にはならないと思っていた。


でも、それが間違いだった。ぶつかった瞬間逃げるのが正解だった……だって………

会ってしまったのだから……。









💚「ッッッッ!?」

いじめっ子妖精「…ニヤリ…久しぶりじゃんす〜ちくん?」


一番会いたくない…大嫌いな相手に……。


いじめっ子妖精「まさか学校で会うなんて…運命だねぇ〜w」

💚「…ぁ…あぁ…ッッ」

いじめっ子妖精「またここで会ったってことは…俺とまた遊びたいの?」

💚「ッッ!」


目の前にいるこの妖精は…いや、このクズは…幼少期羽が使えない俺を肉体的にも精神的にも追い込んだ諸悪の根源。いじめの主犯格。

妖精の俺を一度殺した、正真正銘のいじめっ子だ。


💚「ハッハッ………ハッハッ…」


息が吸えない。頭が痛い。身体が震える、拒絶する。目の前が歪む。耳鳴りがする。動けなくなる。

吐き気と蘇る昔の痛み、子供時代の最悪な過去。トラウマが、フラッシュバックして俺を襲う。

羽をおもちゃのようにグチャグチャにされるあの時ことを…


幼少期💚「いやだッッ!痛い!!やめて!!ポロポロ」


幼少期💚「あ”ぁ”あああっ!!!!!!!」


幼少期💚「許してッッ!!ごめんなざぁポロポロ」




いじめっ子妖精「ニヤリ…」

💚「ッッ!」


ニヤけるこいつの笑顔は幼少期から何も変わってない。劣等生を見つけては痛ぶり、自分よりも下の生徒に恥とトラウマを植え付けようとするクズの目。

そして……今その目の先には…………完全に俺だ。


いじめっ子妖精「…テクテク」

同クラ「おい…(立ち塞がる)」

いじめっ子妖精「んだ?お前」

同クラ「それはこっちのセリフだわ。すちに何しようとしてんだ?」

同クラ2「こいつが怖がってんのに、行かせるわけねぇだろ。」

いじめっ子妖精「……ふぅん、助けるんだ」

同クラ「当たり前だろ!すちは友達だ!!」

いじめっ子妖精「友達?…お前こいつがどんなやつか分かってねぇのか!?w」

同クラ2「は?」

いじめっ子妖精「こいつ、どうしようもない出来損ないだぞ?」

同クラ「んなわけねぇだろ!」

いじめっ子妖精「なら証明してやるよ」

💚「ッッ!」


💚「タッタッタッタッ!!!(走り出す)」

同クラ「!すちっ!」

💚「(逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ!!)」


あいつが何をしようとしてるかなんて、すぐに思いつく。もうあんな思いをしたくない…ただそれだけを思って後ろに走り出す。

……でも、羽を使える妖精にとって…人間とさほど変わらない走りなど捕らえるのは容易い。


いじめっ子妖精「逃げんなよwガシッ!」

💚「嫌だッッ!!嫌だッッ!離してっ!!!」

いじめっ子妖精「っせぇな!ボコッ(腹パン)」

💚「っかッッ……あッッ…〜〜…っ…ハァ」

同クラ2「すち!!」

同クラ「てめぇ!!タッタッタッタッ」

いじめっ子妖精「黙ってろボン(能力使う)」

同クラ「ぐはっ!!…ぅ」

同クラ2「!!………ぁ…」

いじめっ子妖精「…静かになったな…後は、ガサゴソ…おっ?やっぱりあった…お前みたいな臆病が羽を切り落とすなんてできるわけないからなw」

💚「…や…やめッッ………それ……だけは…っ」

いじめっ子妖精「やなこったw」

💚「羽………だけ、は…ポロポロ」


いじめっ子妖精「みなさ〜〜ん!!今からこいつのコンプレックス公開しまーす!!!!!」

人間生徒「え?あっちで何かあんの?」

妖精生徒「……あれって、6組の妖精生徒だよね?あれ何してるんだろう?」

💚「っ……ポロポロ…」

妖精「シュルシュルシュル」


抵抗したいのに、鳩尾を殴られた俺の身体に力なんか入らない。弱って動けなくなった俺をいいことに、身体に巻いていた包帯を荒く解いた。


ファサッ……………。


『!?!?』

同クラ「…………えっ?」

同クラ2「………すち……それって…」

💚「……っ…」

いじめっ子妖精「キャハハハハ!!!!!お前の羽何も変わってねぇなぁっ!ガキの頃から質素な色で何の特徴もない羽!お前にぴったりじゃねぇか〜、いやむしろお前の羽だから羽もこんななのか!いやぁこの羽可哀想だなっ!w」

💚「……う…グスッ…うぁ…ポロポロ」

いじめっ子妖精「わかったか?お前が守ろうとしてた奴はずっとずっと妖精だったんだよ!!お前も可哀想だな〜こんな出来損ないと知らない間に友達になってたとか!俺なら恥ずかしくて4んでるぜww」

同クラ「………っ……」

同クラ2「…………すち」

💚「ッッ…はな……して…もう…やめっ…てポロポロ」

いじめっ子妖精「うっせぇな!!!ドコッドコッ!!」

💚「ッッ…ケホッ、ケホッ!!」

いじめっ子妖精「こちとらこの学校来てストレス溜まってんだ…久しぶりに発散させろや…ニヤリ」

💚「(もう………嫌だッッ…)」


何で……何で、俺だけこんな…こんな目に合わないといけないんだよ…。俺の何が悪いんだよ。俺が何をしたっていうんだ。俺は何もしてないじゃないか…。

ただ……周りの子と同じように、楽しく毎日を過ごしたかっただけで………羽が使えない俺にだって、目を向けてよ…。


❤️【お前は良いやつだよ。俺が保証するニコ】


俺は、劣等生でもなんでもない……ただの妖精だから。


💚「もういやッッ!!やめてよ!!!ポロポロ」

いじめっ子妖精「あ”?」

💚「痛めつけないで!!あんな痛み感じたくない!もう殴らないで!蹴らないで!羽を引っ張らないで!」

いじめっ子妖精「…」

💚「俺が何をしたって言うの、ただみんなと同じように生活してただけじゃん!何も悪いことしてない!ポロポロ」


💚「羽が使えなくたって俺は妖精なのにッッ!何でいじめられなきゃいけないのっ!!!!」


俺はそう叫ぶ。俺を追い込んだいじめっ子以外にも、俺を見ている周りのギャラリーにも語りかけるように叫ぶ。

みんな…気づいてよ、おかしいってことに。何で羽が使えないだけで俺はここまで辛い思いをしないといけないの?誰だって苦手なことの1つや2つあるじゃん。俺はそれがただ羽を使うことだっただけなのに……

俺をもう過去に縛らないで、解放して…

俺を救ってよ………。






いじめっ子妖精「キッモ。」

💚「……はっ?」

いじめっ子妖精「今までで1番鳥肌たったわ、何悲劇のヒロイン気取りしてんの?注目を集めて承認欲求満たしてんのか?きしょいからやめろって」

💚「っ誰が承認欲求だ!!本当のことだろ!!お前が俺にやってきたことは間違えてるっ!!」

いじめっ子妖精「なら…周りを見てみろよw」

💚「チラッ…………っ!?」








『ザワザワザワザワ』

『ヒソヒソヒソヒソ』

ジロジロジロジロ


妖精「ここに居る周りのやつはお前のことを異物かのような目を向ける……昔と何も変わらない情景w昔のいじめてる時とそっくりだなw」

💚「あ…………あ、ッッ…」

妖精「昔と同じで周りの奴らは誰も俺の行動を止めない。つまり俺のやってる行動は何も間違いなんかじゃねぇんだよ!!www」


違う。俺は…、……羽も能力も、あって……こんな俺でも、妖精でいいって…言ってくれて、…

だから……間違いなんかじゃ…


妖精「なのにそんなお前が神聖な妖精だと?ふざけんじゃねぇよ肩並べてくんな。お前は生まれたときから出来損ないで劣等生。何を持って俺に大口を叩いてきたのか知らねぇけどよ、周りの反応が結果を示してんだわ。」


妖精「この状態がな」


ジロジロジロジロジロ……


💚「あ、あぁ”ッッ…いや…ポロポロ」


俺の周りをたくさん囲む妖精や人間たちの…冷たい目線

嫌だ……嫌だ、やめて……それ嫌い!!その目線嫌い!失望するような、俺を憐れむような目線で俺を見ないで!


幼少期💚「ッッ………」


『ジロジロジロジロ…』


幼少期💚「……ごめんなさいっ出来損ないで…ごめんなさいッッ許して、くださいポロポロ」


それも……それも……怖いから……。

いじめられてる時を……トラウマを……思い出しちゃうから……………。


💚「………(……やめてよ)」


やめて………やめて………やめて………。

俺は今日何回“やめて”と言っただろう。そして何回俺の“やめて”を受け止めてくれただろう。


いや誰も受け止めてくれない、受け止めてくれなかったから俺は今こんなにも苦しいんだ。

なら見ている奴らも、結局は一緒じゃん。どれだけ訴えても響かないし、届かない。そりゃこんな冷たい目線ができるわけだ。

あーもう、いいや……どいつもこいつも結局は何も変わらない……ッッ。


💚「(みんなみんな……大大大っ嫌い)」

いじめっ子妖精「www、ついに壊れたか?」

同クラ「おい!もう良いだろ!!すちを離せよ!!」

いじめっ子妖精「あ?さっきまで止めなかったやつが何言ってんだか」

同クラ2「それ以上すち殴ったって意味ないだろ!ボロボロで反応もない。すちにもう興味がないなら速く離せ!」

いじめっ子妖精「(…確かにこいつ、反応しなくなったな…このまま離すのも勿体ないし…どうするか)」


いじめっ子妖精「あ、そうだ良いこと思いついたぜ!!」

同クラ「おい速く離せ!!」

いじめっ子妖精「これ終わったら離してやるよwガシッ!!」

💚「いッッ…〜〜〜〜っ(羽を掴まれる)」

同クラ2「おい何をするんだ!!」

いじめっ子妖精「何って…今からフィナーレだぜ?(羽を掴んだまま上がっていく)」

💚「うがっ!?〜〜〜〜(羽を引っ張られながら上がっていく)」


俺の羽を引っ張りながら、どんどんへと上がっていく。羽が根元から千切れそうなぐらいギリギリと羽全体に激痛が走り、声すら出ないぐらい痛い。

それでも高さはどんどん上がっていき、2階建ての高さ、4階建ての高さ…最終的に屋上を越えて学校以上の高さにすらなっていた。


いじめっ子妖精「はい皆さん注〜目!!!!!」

💚「っ……高……ッッい…」


グラウンドにクズの声が響き、一斉にこちらに視線が集まる。


いじめっ子妖精「今からこいつをここから離します!!!一体どんな風に宙を舞ってくれるのか!!!お楽しみにしていてくださいっ!!!!」

💚「はっ!?」


その言葉に俺は耳を疑う。下を向けば人間や妖精が豆粒サイズの大きさの高さなのに、今から落とすだって?


💚「嘘……だろ、俺を……殺すつもり?」

いじめっ子妖精「殺す?被害妄想乙wこんなんで4ぬわけねぇだろ、まぁ4ぬぐらいの痛みは体験しもらうけど」

💚「ッッ…」


こいつ……この高さでも生き残れると、本気で思ってるのか?この高さなら丈夫な身体を持つ妖精であれど、無抵抗のまま落ちていけば確実に4ぬ。羽を使えばまだ生き残れる可能性はグンと上がるけど……俺は使えない。

つまり……羽を離した時点で、俺は確実に4ぬ。でも、こいつはその事実に気づいてないから離す気満々…………。


💚「…ッッ(俺、本気で……4ぬ、俺の全てが終わるっ)」


こんな奴の気まぐれで……俺は、4ぬのかよッッ。

…………………本当に、幸せなんて1つもない…ゴミみたいな人生じゃねぇか。


折角人間に紛れ込んで生活していたのに。そしたら辛い過去とは無縁の生活ができると思ったのに……。

…妖精の自分なんかに自信を持つべきじゃなかったのかな……もっとひっそりと人間として生きてたら…、またこんな、辛い思いをしなくて済んだのかな……。

…………やっぱり自分妖精は嫌いだ。


いじめっ子妖精「それじゃあ面白く舞えよwパッ」


その言葉と同時に引っ張られていた羽の痛みが無くなり、身体が重力に従って自由落下をしていく。


💚「(………もう、いいや…4んでも…)」


俺の人生が今終わると考えるだけで後悔が絶えなくなる。でももうそれでいい。

妖精から解放されるなら……


俺はそう思い……ゆっくり目を瞑った、次の大きな衝撃に備えて_。












































































































終わらせるわけねぇだろ。


💚「え?、!?!?」


そんな言葉が聞こえ、目を開いた次の瞬間

落ちていたはずの身体が、いつの間にか離される前と同じ高さの位置に戻っていた。


💚「は……えっ?」


何故こうなったのかに困惑していると、急にギュッッと俺の身体を抱き締められる。

どうやら今俺は、誰かに抱えられているらしい。


でも………一体誰が…………


💚「チラッ…!!……何でここに……」

いじめっ子妖精「ど、どうして……あなたが……」









❤️「……………」

💚「ひまちゃん…。」














第10話「大切な存在」

俺の羽は_。(完)

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