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鬼が嫌いだ 。
元人間のくせに平気で人を殺すから
人々を平気で騙し 、私利私欲のために扱うから
罪を罪だと自覚せずに 、罰を受けれないから
でも 、ジフンは違った
最愛の妹を殺され 、鬼に復讐をすると
そう誓ったはずなのに
其処ら辺に湧いている鬼を切るたび
何故か 、楽しい
ずっと 、ずっと 、ずっと
日が沈んだ時から日が昇るまで山に篭もり
隊服を真っ赤に染めて 、家に帰る
其れが日常に成る程 、ジフンは
『 鬼を殺す 』 という快楽に溺れた
これが鬼への復讐に近付ける訳が無い
でもどうしても楽しいんだ
鬼を切る 、否 鬼を殺す事が 。
其処から年と云う月日が経ち 、ジフンの階級が
『 甲 』 になった 。
ジフンのたった一人の話し相手である鎹鴉に
「 凄い 」 と褒められたのは普通に嬉しかった 。
『 甲 』 の次は鬼殺隊のてっぺんである 『 柱 』
別に
鬼へ復讐をするという目的を持っていた時も
鬼をただ殺すという目的を持った今でも
『 柱 』 は目指していなかったが
( どうせ 、成れるなら成ってみようか )
柱になれば 、きっと持っと強い鬼を殺す事が
出来る 。
「 そろそろ雑魚には飽きて来たようですし
丁度いいんじゃないでしょうか 」
ジフンの鎹鴉である 、双華が云う 。
確かにその通りだ 。
最近は 、ただ一直線に突っ走って襲ってくる
雑魚の鬼共を殺しても
以前の様な快楽は無い
だが 、十二鬼月となれば別だろう
上弦と互角には無理でも下弦ぐらいなら
きっと安全に 、素直に楽しめる
「 双華 、柱に成る条件は何 ? 」
「 十二鬼月を殺すか
鬼を50体以上殺す事です 」
其れなら 、十二鬼月を殺すより
鬼を50体殺す方が楽だな 。
「 双華 、鬼が複数いる所に案内してくれ 」
「 了 。 」