snowman
翔太「…どうしたんだ…?」
照「翔太?立ち尽くしてどうした?」
翔太「あ、いや何でもない」
「俺帰るなっじゃ!」
照「?おぅ気をつけてね 」
プルルルルルッ…
ピッ
翔太「あ、涼太?」
涼太『…しょーたくん……』
翔太「?どうした?元気ないけど…今どこ?」
涼太『…たす…けて』
翔太「!?涼太今どこ!?教えて!」
涼太『…スーパーの帰りみち……』
翔太「わかったすぐ行くから待ってて」
翔太「ハァ…ハァッ……ッッ!涼太…!」
俺は走りに走った
涼太が俺を頼るなんてびっくりした
それにいつになく心細い声だった気もする…涼太の身に何かあったのではないかと俺は凄く怖くなった
翔太「涼太ぁ!どこッ!りょーたぁー!!」
俺は無我夢中で叫ぶ
周りなんて気にしない気にしてる場合じゃない…どこ…涼太どこにいるの…?
「しょーたくんッ…」
翔太「!?涼太ッッ!!」 ダダッ!
翔太「涼太ッッ!」
涼太「…しょーたくん…たすけて……」
翔太「涼太?!どうしたの??」
「体調悪くなっちゃった?」
涼太「違うの……足に、力が…」
翔太「足に力はいらないの…?」
涼太「コクッ…」
翔太「疲れちゃったから?」
涼太「フルフルッ…話…かけられて…」
翔太「!…誰に?」
涼太「知らない人…ねぇ…なんで?知らない人に話しかけられたら…足に力入らなくなるの??」
翔太「!……それはね、多分“怖かった”んだよ」
涼太「…“こわい”……?」
翔太「うん…これも感情だよ」
「一旦帰ろっか、お家でゆっくりしよ」
涼太「うん…」
翔太「ヒョイッ……もう大丈夫だよ…」 ポンポンッ
涼太「……ギュッ………ぅん…」
翔太「ただいまっと…」
涼太「んぅ……ギュッ」
翔太(かわいっ…じゃなくて)
絶対に甘えない涼太が、今俺に甘えていること状況 嬉しいがそんな事言っている場合ではない
翔太「涼太…“怖かった”ね…」
涼太「…………って……に…?」
翔太「え…?」
か弱い声
俺の抱きしめる力がより一層強くなる
涼太「“怖い”って…なに?」
翔太「それはっ…」
涼太「もぉ…俺わかんないよ…ッッ」
「なんで…ッッ!なんでこんなに…身体が震えるのッッ………!!」
翔太「っ!‥……涼太…」 ギュッ…
俺は、
涼太を強く抱きしめることしか出来なかった
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