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バタン!!!!
???「話がある」
???「話?」
???「鬼気迫るものがありますね……!」
???「何かあったの?」
ここは、生徒会室。「海音」はあることを話に、「雨花」、「橙」、「桃時」を訪ねた。
橙「お茶出しますね」
橙は海音の前にお茶を差し出す。
海音「実は……」
「「小春が私の気持ちに全然気づいてくれないの」」
桃時「え?惚気話?なら聞かないわよ」
橙「まだそうって決まったわけじゃないじゃないですか!」
雨花「どんな気持ちに気づいて欲しいの?」
海音「デートに行きたいの。でも、小春は部活ばっかりで……」
ドン!!!!
橙「うわっ!び、びっくりした」
桃時「はぁ!?何?あんたの彼氏、デートより部活優先してるの?!」
桃時は想いっきり机を叩く。
海音「そ、そうだけど……」
桃時「信じらんない!!!!」
雨花「そんなに怒ることかな?小春くんは自分の意志で部活に入って、自分の意志で真面目にやってる。何も悪いことしてないし、止めることはできないんじゃ……」
桃時「バカ野郎!!!!」
雨花「え?」
桃時「あのね!!!!部活はその気になればいつでもできんのよ!!でも!!恋人っていう存在はいつ消えてもおかしくないの!!自分を選んでくれる人がすぐ近くにいるのは奇跡みたいに幸福な話なわけ!!だから、部活なんて優先してる場合じゃないわ!!」
橙「そ、そういうものなんですか?」
桃時「あんたも瑠璃人に置き換えてご覧なさいよ!モヤッとするでしょ?」
橙「いえ、よく分からないです。今の状態と……その…………付き合えたとした状態は……全然違うものなので……」
桃時「かぁぁ!!何てことなの!!ここには相手はいるのに全く恋愛心が分からない意味不なやつと彼氏いたことはあるのに全く恋愛に知識のないやつしかいないの?!」
海音「(雨花、彼氏いたことあるんだ)」
橙「ごほん。話を戻しますが、デートしたいならデートしたいと言えば良いのでは?」
雨花「あははっ!流石にこれはわたしでも分かるよ」
橙「え?」
雨花「察して欲しいんでしょ?」
雨花がそういうと、海音は強く頷く。
桃時「あぁ!分かるわよ!相手から言われたいのよね!自分の気持ちに気づいて欲しいのよね!!すごく分かるわ!!乙女心よねぇ!!」
海音はさらに強く頷く。
雨花「じゃあ何か察するための材料を用意しないとだね」
橙「うーん……」
桃時「そうねぇ……」
雨花たちは考える。すると……
雨花「あっ!そういえば!うちの学校って部活入ってる人一ヶ月ごとに日程表組むじゃん?今九月序盤だし、もう日程表組んでるはずだから、それを使うんだよ」
橙「どういう風に使うんです?」
雨花「例えばその日程表をチラみしながら、「サッカー部って日程どうなってるの?」とか言って日程に興味を持つようなことを言えば、「日程について興味を持つってことは、組んで欲しい日程があるのか」みたいな思考になるはず!海音ちゃん、サッカー部に興味ある訳じゃないでしょ?」
海音「うん」
雨花「だから、海音ちゃんがサッカー部に入りたいとは想わないはず!だからこの作戦どうかな?」
海音「良いと想う」
橙「良いかもしれませんね!」
桃時「あいつがもし気づかなかったら……めにょめにょのむっちょんむっちょんにしてやるわ!!」
橙「ギタギタのボコボコじゃないんですね」
雨花「よし!じゃあ海音ちゃん!サッカー部の日程表が配られる日になったら教えるね!」
海音「うん。分かった。ありがとう。雨花、橙、桃時」
橙「いえいえ!」
桃時「もし、小春のことでまた何かあったらいつでも言いなさい」
雨花「海音ちゃん。いつでも相談しに来てね!」
海音「うん!」
果たして、雨花の考えた作戦は上手くいくのか……そして、海音はデートに行けるのか!
【続く】
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