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モンド近郊・夜間魔物掃討任務。
タ「今回のペアはこの二人で決まり。」
書類を机に置く。
ディ「断る。」
ガ「奇遇だね、俺もだよ。」
タ「でも他全員もう組んでるし。」
ディ「再編成しろ。」
タ「効率悪いなー。」
ガ「俺はこの人と効率を語る気はないよ。」
タ(内心)
(初期温度いいね〜!)
夜の森。
会話ゼロ。
足音だけ。
ガ「……相変わらず無言だな。」
ディ「任務中だ。」
ガ「昔はもう少し喋ったのに。」
ディ「昔の話はするな。」
沈黙
ガ「怒っているのか?」
ディ「怒っていない。」
ガ「嘘だ。」
ディ「……。」
⸻
観戦席(高所)
木の上から観察。
タ(小声)
「距離遠すぎ。」
隣にまた観戦仲間。
空「これ成立するの?」
ダ「難易度は高いな。」
タ「だから燃えるんだよ。」
⸻
魔物の群れ出現。
連携必須状況。
ガ「左に行く。」
ディ「言われなくても分かる。」
背中合わせ。
氷で足止め。
炎で焼き払う。
連携は――完璧。
戦闘後。
息を整える二人。
ガ「……やっぱり相性いいな。」
ディ「戦闘面だけだ。」
ガ「それでも十分じゃないか?」
ディ「十分ではない。」
⸻
戦闘終盤。
ディルックが庇って被弾。
浅いが出血。
ガ「ディルック!」
駆け寄る。
ディ「問題ない。」
ガ「問題大有りだ。」
腕を掴む。
治療のため距離が近い。
ガ「……昔もさ。」
ディ「蒸し返すな。」
ガ「お前、無茶して庇ってたよな。」
ディ「任務だからだ。」
ガ「俺だからでしょ。」
沈黙。
⸻
観戦席
空「今の核心では?」
タ「刺さったね。」
ダ「……感情の層が厚い。」
⸻
ガ「なあ。」
ディ「……何だ。」
ガ「まだ俺のこと嫌いか?」
ディ「嫌いではない。」
ガ「じゃあ何だ。」
ディ「……信用していない。」
ガイアの手が止まる。
ガ「そっか。」
少し笑う。
でも目は笑っていない。
ガ「でもさ。」
包帯を巻きながら。
ガ「俺はまだ、お前を信用してるぜ。」
ディルックが目を見開く。
ディ「……なぜだ。」
ガ「兄さんだから。」
ディ「その呼び方はやめろ。」
ガ「じゃあ何て呼べばいい?」
沈黙。
ガ「なあディルック。」
顔を上げる。
距離が近い。
ガ「俺たち、ずっとこのままなのか?」
夜風。
焚き火の音。
ディルックの視線が揺れる。
⸻
観戦席
タ「……く、来る。」
空(固唾飲んでる)
ダ「決壊寸前だ。」
⸻
ディ「……お前は。」
ガ「うん。」
ディ「軽薄で。」
ガ「悪口スタートやめて?」
ディ「嘘が多くて。」
ガ「それは否定できないな。」
ディ「だが――」
一歩近づく。
ガイアが息を止める。
ディ「失うのは、嫌だと思っている。」
ガ「……え。」
ディ「兄弟としてでも。」
「それ以上でも。」
沈黙。
ガイアの目が揺れる。
ガ「それ以上って。」
ディ「……言わせるな。」
ガ「言って。」
ディルックがガイアの腕を掴む。
引き寄せるほどではない。
だが逃がさない力。
ディ「……特別だ。」
短いが、重い言葉。
⸻
ガイアが笑う。
でも今度は柔らかい。
ガ「やっと言ったな。」
ディ「……何だと。」
ガ「俺も同じだよ。」
一歩近づく。
今度は自分から。
ガ「兄弟以上、ずっと前から。」
視線が絡む。
距離が縮まる。
だが――キスまでは行かない。
義兄弟の最後の一線。
でも成立は明白。
⸻
観戦席
タ「……成立。」
空「重かった……!」
ダ「だが強固だ。」
タ(満足笑顔)
(第三組、完。)
⸻
任務後
街へ戻る二人。
距離、以前より近い。
並んで歩く。
タ「おかえりー。」
ガ「全部お前の仕込みだろ。」
タ「さあ?」
ディ「……礼は言わん。」
タ「でも関係は進んだ。」
沈黙。
ガ「……否定しないんだ。」
ディ「…………。」
タ(内心)
(次はどこ崩そうかな。)
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