第1話「怪しい人」
玲)さてさて!いよいよ第一話!
玲)前回はヘルがお姫様抱っこで悠人を持ったところで終わりましたね!
玲)早速続きからです!それでは〜どうぞ!
悠人)…は?
ヘル)触られたくなかったらごめんね、足怪我してるみたいだったし、もう少し我慢してくれるかな
悠人)..(人のぬくもりを感じたのは…いつぶりだろう)
ヘル)家に帰ったら、君の名前とか色々聞かせて欲しいんだけど
悠人)…(無視しよう…危ない気がする)
ヘル)まだ信頼できない大人に伝えたくないか、ごめんね。
ヘル)ほら、家に着いたよ
凄まじく大きい大豪邸が広がる
悠人)..でか…
悠人)(こんなに…大きい家あるんだ)
ヘル)こんな大きくても俺1人だからさ、人が住んでくれて嬉しいよ。
悠人)…(本当に..何者なんだろう)
凄まじく広いリビングのソファーに悠人が優しく置かれる
悠人)…(優しくおろしてくれた)
ヘル)その長ズボン捲れるかな、手当するから
ヘルが悠人の長ズボンを捲ろうとした瞬間
悠人)…だめ
ヘル)でもずっと痛いままだよ
悠人)…やだ
ヘル)う〜ん、困ったなぁ
悠人)…ぐるる…(唸る)
ヘル)そうだな、これならどう?(可愛い猫のぬいぐるみを悠人に渡す)
悠人)….?(少し目を輝かせながら受け取る)
悠人)じー…(ぬいぐるみと見つめ合う)
ヘル)はい、終わったよ
悠人)え…?
ヘル)ごめんね、早く助けてあげられなくて(悠人に抱きつく)
悠人)…(人の温かみに触れたのは…いつぶりだろう?)
悠人)…(親からの愛情も…受け取ったことがないから…)
ヘル)(彼の足についていた大量のあざ、きっと彼は虐待を受けて育ったのだろう)
悠人)…
ヘル)えっと〜、ご飯食べる?
悠人)怪しい人の話は…聞かない
ヘル)さっき聞いてなかった?
悠人)あ…
ヘル)(可愛いなこの子)
悠人)じゃあ…今から聞かない
ヘル)え〜、お兄さん困っちゃうな
悠人)….
ヘル)そうだなぁ、なにか欲しい物とかないの?
悠人)….
ヘル)(こりゃ警戒されてるなぁ)
ヘル)よっと(お姫様抱っこする)
悠人)えっ…?
ヘル)とりあえずお風呂入ろうか
悠人)はいって…いいの?
ヘル)え?そりゃいいよ
ヘル)(こんな可愛い子と一緒にお風呂とか最高だし)
悠人)ほんと…!?
ヘル)うん
悠人)僕…今まで冷水で体洗ってたから…
ヘル)はぁ!?風邪とか引かなかった?
悠人)引いたけど…特になにもなかったから
ヘル)(この子の家は、想像以上にヤバい家系っぽいな)
ヘル)そういえば、今更聞くのもあれだけど名前は?
悠人)…悠人…狐火 悠人
ヘル)じゃあ悠ちゃんで
悠人)…なんでもいいけど
悠人)おろして…
ヘル)(お風呂に入らせてあげるだけでこんな懐かれるのか?)
ヘル)じゃあお風呂一緒に入ろうか、一応聞くけど男の子だよね?
悠人)うん…
ヘル)(将来俺の嫁にしても組の誰にも文句言われない!一目惚れしたしもう絶対離さない)
———————-第1話 完———————
玲)第1話、いかがでしたか?
玲)もうヘルは悠人のこと超好きになってますね…
玲)悠人はどんどんヘルに懐いてますが…まだ「怪しい人」という印象は取れてなさそうですね
玲)それではまた次回お会いしましょう!
玲)おつれい〜!