このセカイは”アイ”でできている
そして、また僕は”呪い” でできている
○○「また来てくれたんだね」
オレンジ色で世界を染める夕日が校門の横に立っているキミを照らしている
伶「……彼女を迎えに来るのは当たり前でしょ」
○○「えへへっまだ実感わかないや…」
そうふにゃっと笑うキミは本当に笑っているとは
思えなかった
キミとの出逢いは中学の頃……
僕はキミと出逢った
僕は夜道を散歩していた。
僕は星空が好きでいつものように僕だけが知っている場所に向かった
○○「………」
初めて会ったときは天使かと思ってしまった
華奢な体型、整った顔、色素の薄い瞳と髪、雪のような肌、その全てが人間だとは思えなかった
そしてそんなキミに僕は一目惚れしてしまった
○○「ねぇ見つめてるなら声かけてよ、気まずいじゃん」
といいながら苦笑するキミは抱き締めたら折れてしまいそうで、目を離してしまうとふらっと何処かに行ってしまうようなそんな、雰囲気だった
伶「………気づいてたの?」
○○「逆に気づかれてないとでも思った?」
伶「まぁ」
○○「ここになにしに来たの?」
ふんわり微笑むその姿を見ると皆の頬を紅潮させそうだった
伶「星空を見に来ただけ……」
○○「そっか、確かに綺麗だ」
そう見上げて呟いたキミの横顔は夜空のように美しかった__。
それがキミとの出逢いだった_。