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tg視点
あっとくんからの手紙を読んだ夜、
眠れないまま、俺は何度も何度も、その手紙を読み返していた。
tg 俺が、好き……
信じられなかった。
嬉しかった。
でも、それと同じくらい、怖かった。
tg だって…いまさら、なんて…
自分はずっと、あっとくんを好きだった。
誰よりも、ずっと前から。
自分の数字は、気づけば「850」を超えていた。
もうごまかせないほど、大きな想いになってた。
でも、怖かった。
もし気持ちを返して、
そのあとで「やっぱ違った」なんて言われたら――
自分だけが、傷つくような気がして。
tg でも……もう、逃げられないよね
明日、ちゃんと返事をする。
ちゃんと伝える。
怖いけど、怖いままでもいい。
あっとくんの「1」は、本物だった。
そう信じたい。
──翌朝。
教室で、あっとくんの姿を探す。
あの人混みの中でも、すぐに見つけられるのが、好きの証拠だ。
目が合った瞬間、あっとくんが、すっと目を細めて微笑んだ。
tg (あっ、だめ、心臓、無理……)
顔が真っ赤になるのを感じた俺は、慌てて目を逸らす。
tg(放課後、言おう。ちゃんと、自分の言葉で)
そう決めた瞬間――
at ちぐ
声がした。
真後ろから。すぐ近くで。
心臓が跳ねる。
at 放課後、時間ある?
tg(……!)
返事をしようとした唇は、乾いて震えていた。
でも、うなずく。
何も言えないまま、ただうなずく。
あっとくんが笑った。
その瞬間――
俺の頭の上の数字が、**「870」**へと跳ねた。
誰にも見えない、自分だけの気持ち。
でも、きっとあっとくんなら――
見なくても、わかってくれる気がした。
tg(放課後、ちゃんと……言おう)
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