テラーノベル
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体力切れギリギリまで走って、朝練開始ギリギリに着いた。
もちろん体力は当たり前にゼロ。素晴らしいですね。
「つかれたぁ〜…」
ロッカーに寄りかかる僕を見た部活の先輩が、スポーツドリンクを渡してくる。
「お疲れさま〜。最近寒いねぇ。」
いや、半袖短パンの一軍女子に言われたくないんだけど…。
「そういやニュース見た?道路が凍結してスリップした車の衝突事故が多発してるって。」
「え?あ、あぁ〜…そういやそんな事言ってましたね。」
最近はそれどころじゃなくて、テレビなんて滅多に見る時間は無い。
「あ、私今日日直だから行くね。じゃ!」
そう言って先輩は手を振りながら笑顔で更衣室を出て行った。
「スリップ事故かぁ…。」
階段を上りながら呟く。
冬だもんな。最近はやけに寒いし、水道も凍ってるのか蛇口を捻っても水が出て来ない。
「そういえば前回の衝突事故の時に来た車も勢い良く飛んで来たよな。」
そう。
ぶつかって来た、と言うよりかは“飛んで来た”。
車体も空中で回りながら向かって来たし、それくらいの勢いだった。
まるで他の車に飛ばされたみたいな…。
足を止めた。何だこの違和感?
そう言えば、前回も刺されて殺された日も、朝練の後にこの話したっけ…
そう思った瞬間、膝から崩れ落ちそうになった。
SNSの話題を全部スリップ事故が掻っ攫う程多発してるんだ。 自分の身の回りで起きたっておかしくは無かったはず。
12月24日の気温はマイナス3度。雪が降ってもおかしくない気温だ。 道路が凍結するなんて当然の気温。
どうして気付かなかったんだろう。もしかしたら事故を回避する事だって出来たはずなのに。
絶望している暇もなく、すぐにチャイムが聞こえた。
「あ、やばい。」
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