テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
51
752
帰り道。
自販機の横に、
落ちていた十円玉。
さっきのとは、
別のやつ。
俺は、
拾わなかった。
拾ったら、
また思い出す。
そう分かっていて――
それでも、
少しだけ
後悔した。
その瞬間、
分かった。
ユウは、
“完全には消えていない”。
消えているのは、
記録。
残っているのは、
トリガー。
音。
癖。
選ばなかった一瞬。
そして多分、
次は――
もっと避けられない形で
思い出す。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!