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帰り道。
自販機の横に、
落ちていた十円玉。
さっきのとは、
別のやつ。
俺は、
拾わなかった。
拾ったら、
また思い出す。
そう分かっていて――
それでも、
少しだけ
後悔した。
その瞬間、
分かった。
ユウは、
“完全には消えていない”。
消えているのは、
記録。
残っているのは、
トリガー。
音。
癖。
選ばなかった一瞬。
そして多分、
次は――
もっと避けられない形で
思い出す。