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今まで頑なに家族の事は口に出さなかった彼女だが、その理由がわかった
彼女の家族は有名人だ、特に兄の櫻崎拓哉は、日本を代表する俳優だ、同じ苗字でも気が付くはずがなかった
一部の格闘家好きに知られている自分とは、駆け離れたレベルだ
今なら彼女が家族の事について、警戒していたことがよくわかった
しかし今の彼女は、家族の前で何も遠慮することはなかった
つまり彼女は、とても家族と非常に上手く行ってるということだ、そして自分の存在を家族にアピールしてくれている
柚彦はそこが気に入った
「あなたは格闘家の鏡ね!」
弘美さんが言った
「ええ?そうですか?どうして? 」
またしても柚彦は驚いた、奈々さんもビールを片手に微笑んでいる
「くだらないことは口にしない!自慢もしない、他の格闘家に敬意を払っている派手な演出が多い中にあって、実に品位があるわ 」
品位だって?
言われたことないぞ
柚彦は頭をポリポリかいたものの彼らにどう言えばいいか考えた
鈴ちゃんは横でクスクス笑ってなにやら楽しそうだ
「ええっと・・・僕が大口を叩かないのは、負ける可能性が常にあるからです、ベストを尽くすとしか言えませんよ、それこそが僕の仕事ですから 」
拓哉が大笑いをした
「ほらね!そういうところ、が何から何まで品位ある態度だよ 」
「でしたら、今度の試合はぜひみなさんをご招待します、チケットを何枚ほしいか鈴ちゃんに言ってください」
きゃぁ!と女性陣が喜んだ、拓哉もとっても嬉しそうだ