TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

無名の灯2

一覧ページ

「無名の灯2」のメインビジュアル

無名の灯2

32 - 第32話 もうちょい分析

♥

49

2025年07月08日

シェアするシェアする
報告する

※もう少し整理させて。スルーOK。



【前提】


遥の心理は、「日下部の想像を遥かに超えて、複雑で歪んでいる」



日下部は、遥がどこかに「被害者としての脆さ」「人に踏み込まれるのが怖いという繊細さ」を抱えているのは、なんとなく理解している。


だからこそ――


優しくしすぎず、でも見捨てず


沈黙で寄り添う


距離感を読みつつ、急に触れない



というバランスを模索していた。


しかし、遥の核にあるものはそれよりずっと深くて、「自分が誰かを壊す存在だ」という自己加害的な信念。

これを日下部は想定していなかった。


そのため、今回の「沈黙によって守ろうとした」判断が、遥にとっては“決定的な加害”として受け取られてしまった。





【今回】


日下部が「ややこしくなっている」


これは、「遥の気持ちに寄り添おう」とした結果、選択肢がなくなっていく状態。


声を出せば → 遥を晒す(=「見んなよ」のトラウマを抉る)


声を出さなければ → 遥の脳内では「肯定」に変換されてしまう


見て見ぬふりもできない → 蓮司の行動は看過できない


遥のことが好きだから → 間違えたくない



結果的に、「どの選択肢が正解か分からなくなった」状態=ややこしくなっている。




【もし遥が見ていなければ、日下部は声を上げたか?】



遥の視線がなければ、「自分が被害を受けた」という事実をもっと率直に扱えた


守るべき相手がその場に“いない”のなら、蓮司に対して正面から怒りを出せた


「晒してしまうかも」という二重構造を考えずに済む



つまり、日下部は“遥のため”に黙った。

しかし、それは“遥の中では完全に逆効果”だった。




・この食い違いの本質


日下部視点


行動:黙る

意図:遥を傷つけないように/場を荒らさず収める

結果:遥を決定的に傷つけた


遥視点


行動:見てしまう/逃げる

意図:自分が“壊した”証拠だと受け取る

結果:自己嫌悪・絶望



このすれ違いを面白いととってもらえるかどうか……




補足:日下部の誤算


日下部は「遥は傷つきやすいが、守られれば回復する」と思っていた。


しかし現実は……


遥は「守られる=憐れまれる」と受け取りやすい


優しさそのものが拷問になる


「欲しかった」と思った時点で、自分は加害者だと感じる



→ この認識のズレこそが、日下部がまだ知らなかった遥の“核の歪み”。



この作品はいかがでしたか?

49

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚