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次の日…
「先輩!
俺、旅に出る事にしました!」
ノエル先輩…
優しくて、思いやりがあり、面倒見のいい先輩だった。
時には怒られる事もあるけど、全ては先輩の優しさだと気づいていた。
「そうか。
お前の声が聞けなくなると思うと寂しいが…
自分で決めた道だ。
頑張れよ!?」
「はい!」
そうだ、ノエル先輩はいつも俺の背中を押してくれる。
「出発はいつなんだ?」
「1週間後には…」
「分かった。」
そして、その日もアルバイトして帰った。
次の日…
「あれ?
ノエル先輩、今日、来る日じゃなかったですかね?」
店長に尋ねると…
「あぁ、そうか…
ノエルな、死んだんだよ…」
「は?
またまたぁ…
何を笑えない冗談を…」
しかし、本当に店長は笑っていなかった。
「なん…で…?」
「マテンの被害に遭ったんだよ。
ノエルの遺体は食い荒らされていて…
とても見れたもんじゃ…」
店長が言い終わらないうちに、俺はノエル先輩の実家に走っていた。
「ノエル先輩ッ…!」
「おなたは…?」
中年の女性が現れた。
「ノエル先輩に世話になった者です…!
ノエル先輩は!?」
「遺体はもう土葬したのよ。
こちらよ。」
その女性はノエル先輩の母親だった。
女性について行くと、『ノエル』という表札があった。
「嘘ですよね!?
ノエル先輩…!!!」
「ノエルは私の咳を治そうと、森に向かったんです。
多少は剣に自信があったせいもあるでしょうけど。
ノエルの遺体は食い荒らされていて…
でも、手にはしっかりと咳の薬草が握られていました。
優しい子だったんです…」
女性も涙を流して、そう語った。
「マテンは…
いえ、クエンはどこに…!?」
「分かりません。
発見された時は遺体だけで。」
マテン…モンスターが魔点という限界値に達した時に変異する魔物。マテンになると、人を積極的に襲い、そして、人を食べる。
クエン…人を食べて、さらに変異したマテンを指す言葉。食べた人物のスキルを扱えるようになり、さらに人を食べる事に執着するようになる。
つまり、マテン→人を食べる→クエン、となるのだ。
ノエル先輩はマテンに食い殺され、そのマテンは今はクエンである。
「ノエル先輩のスキルって…?」
「あぁ、あの子は高速剣というスキルを持っていました。
あまり、人には喋っていませんでしたけど…」
「分かりました…」
ノエル先輩の仇は俺がとる。
そう決めた瞬間だった。
俺は改めて旅に出る事に決めた。
高速剣を操るクエンを探す旅に…
その為には…
俺がレベルアップしなくては…
でも、その日は面白い画像を上げる気になどならなかったんだ。