テラーノベル
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深澤視点💜
正直、
ひかると2人きりになるのが怖かった。
狭い衣装部屋。
肩が触れそうな距離。
あの日の夜が、どうしても頭をよぎる。
だから、
一歩だけ距離を取った。
……避けてるように見えたかな、、
でも、
本当は逆で。
💜(近づいたら、絶対バレる、、、!)
バレる?なにが、?もうやだ、ちゃんと気持ちに整理つけてよー、仕事でしょ!!
ここ数日、何回自分を律しても止まんない感情に支配される。
💜(やばいいつもどんな会話してたっけ、、早くひかる着替え終わって、、スタッフさん帰ってきて、、!)
どこが気まずい空気に耐えれず、扉に手をかけた瞬間。
「黄色似合ってる」
突然、ひかるの声。
心臓が跳ねた。
💜(……なんで今それ言うの)
視線を合わせた瞬間、
自分でも分かるくらい、
動揺してた。
「ありがと」
平静を装ったつもりだったけど、
たぶん声、ちょっと上ずってた。
よりにもよってシンメトリーが意識されたメンバーカラー交換の衣装。
ひかるが俺の紫を纏うのをずっと見ていた。
💜(似合いすぎだろ……)
だから慌てて、
同じ言葉を返した。
それ以上、そこにいられなくて。
逃げるみたいにスタッフを呼びに行った。
💜(……避けてるんじゃない)
💜(好きかもしれないって思った自分が、怖いだけ)
話せなくなるくらいなら気づかなければよかったのに、、!
コメント
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続きが気になります!